2017 Fiscal Year Research-status Report
PET/MRを利用したFDGによる認知症診断精度の向上
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15K09964
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
南部 武幸 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 助手 (60706662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 均 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00325292)
伊藤 浩 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (20360357)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | PET/MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年より始まったこの研究は,①灰白質分離のための部分容積効果の軽減②真の同時収集による体動補正効果の影響③骨描出における減弱補正法の開発という3点に注目し,FDGの認知症診断で重要となる皮質の放射能濃度の定量化による認知症診断の精度を向上させようとする試みであった. 27年度,28年度はファントムを使用しての実験の他,ボランティアが思うように集まらず多少遅れ気味ではあったが人体を使用しての検証も行い,日本核医学技術学会等での研究発表も行ってきた.また灰白質分離のための部分容積効果の軽減についてはボランティアの件数が統計処理が可能なほどに集まれば論文投稿が出来る程度の下準備は出来上がっていた. しかし29年3月末,交通事故に遭ってしまったことでその後当分の間の療養を余儀なくされ,研究活動が滞ってしまった.現在はほぼ回復しているが,療養している間に研究に使用する装置の部署を外されてしまったことで,以前のように装置を自由に使用できる環境に無く,また療養中に装置の大規模なバージョンアップが行なわれてしまったため,以前のような研究活動を継続して29年度には行なうことは出来なかった. このような状況を踏まえ平成30年に入って科研費の補助事業期間延長を申請していたが,それが承認されたため,当大学倫理委員会にも研究延長の申請を行って現在回答待ちである.こちらが承認されないと研究を続行できないが,承認され次第統計学的に耐えうるボランティアの件数に増やしてデータを収集し,検討を行っていきたいと考えている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成29年3月末,交通事故に遭ってしまったことでその後当分の間の療養を余儀なくされ,研究活動が滞ってしまったため. 現在はほぼ回復しているが,療養している間に研究に使用する装置の部署を外されてしまったことで,以前のように装置を自由に使用できる環境には無く,また療養中に装置の大規模なバージョンアップが行なわれてしまったことによる装置の検証作業が必要であるため. これらのことにより以前のような研究活動を継続して行なうことは出来なくなってしまった.
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Strategy for Future Research Activity |
残り1年を切ってしまったので,当大学倫理委員会にて研究期間延長の承認が得られ次第,出来る限り多くのボランティア募って,早急に人体をメインとしたデータを収集し統計学的に耐えうるデータにしたいと考えている.また途中問題や検討すべき事項が発生した場合にはファントム実験に即時切り替え,疑いが残らないように遂行していく. ただ以前のように装置を自由に使用できる環境ではないので,無理のないようにスケジュールを組み,研究を続行していく. また今年度の学会では発表報告がスケジュール的に出来ないので,その成果については来年度の学会にて発表し,論文等に投稿する予定とする.
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Causes of Carryover |
本来ファントムの購入とボランティアの謝金に助成金を使用するはずであったが,交通事故による療養等で研究活動が滞り,物品購入と学会等での情報収集活動にのみ使用したため,次年度使用額が生じた. 今まで無謝金にてボランティアを募集していたが,最近は集まらなくなってしまったことから,昨年の計画通りに謝金に使用したいと考えている.また購入予定であった頭部用ファントムも購入する予定である.
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