2017 Fiscal Year Annual Research Report
Measurement of coronary flow reserve using semiconductor SPECT.
Project/Area Number |
15K09972
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
汲田 伸一郎 日本医科大学, 医学部, 教授 (70234523)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 心筋虚血 / 心筋血流SPECT / 心筋血流PET |
Outline of Annual Research Achievements |
虚血性心疾患に対し、心臓専用半導体SPECT装置(GE社製 Discovery 503c)を用いアデノシン(120μg/kg/min×6min)負荷を併用した99mTc-TF負荷心筋血流SPECT検査を施行した。安静時およびアデノシン負荷開始3分後に99mTc-TFを投与し、それぞれ10分間のDynamic SPECTデータを収集し、PET用心筋血流解析装置を流用して、安静時および負荷時の局所心筋血流量(ml/min/g)の算出を行った。ついで負荷時の心筋血流量を安静時のそれで除し、MFR(SPECT)の算出を行った。一部の症例に対しては、日本医科大学健診医療センターにてアデノシン負荷併用の13N-アンモニア心筋血流PET検査を施行し、SPECT検査と同様に安静時および負荷時の局所心筋血流量(ml/min/g)およびMFR(PET)を算出した。MFR(SPECT)とMFR(PET)の比較において、両者に相関を認めたものの、前者は有意に低値であった。この結果はSPECT製剤(99mTc)のextraction fraction(EF)が60%程度と13N-アンモニアのEF(85%)に比し低値であることによる妥当な結果と考えられた。またMFR(SPECT)の各領域におけるばらつきは大であり、局所解析のための左室心筋分割はを3分割程度が妥当と考えられた。この結果は、SPECTのカウント収集効率が、PET検査に比し著しく低いことによるものと考えられる。
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