2017 Fiscal Year Annual Research Report
Quantitative PET imaging of AMPA receptors in humans
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15K09977
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
木村 泰之 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 脳機能画像診断開発部, 室長 (20423171)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | AMPA受容体 / 陽電子断層撮像法 / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
小動物およびサルを用いた検討において、脳内AMPA受容体イメージングとして有用性が認められた新規PETリガンドの臨床評価を行なった。4名の健常被験者において、PETスキャン及び動脈血放射能測定、代謝物測定を実施し、総合的にPETリガンドの有効性評価を行なった。 結果、計4名の被験者において、PETリガンド投与後明らかな症状、バイタルサインの変化は認めず、明らかな副作用は認めなかった。 血液分析では、放射能は急速にピークを認め、早い洗い出しの後、持続する放射能を認めた。4種類の放射性代謝物のピークをHPLC上認め、3種類は未変化体より脂溶性が低く、1種類は脂溶性が高かった。 脳内放射能は、数分以内にピークを認めるが、放射能の貯留を認め、脂溶性の放射性代謝物の脳移行が疑われた。 定量解析では、放射性代謝物を考慮した定量法であるdual-input graphical modelを適用したところ、安定して分布容積に相当する値が算出された。分布容積もしくは 参照領域法から算出される結合能は、大脳皮質全体で正の値で算出され、特異結合の存在を示唆したが、非常に低い値であった。 この新規リガンドは、ヒト脳のAMPA受容体に対して特異結合を認めるが、ダイナミックレンジが低く、放射性代謝物の脳移行も疑われるため、ヒト脳のAMPA受容体密度の測定への有用性は限られていると考えられた。 この知見にもとづいて、ヒト脳のAMPA受容体密度の測定により適したPETリガンドの開発を行う必要があると考えられる。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] A human PET study of [11C]HMS011, a potential radioligand for AMPA receptors2017
Author(s)
Keisuke Takahata, Yasuyuki Kimura, Chie Seki, Masanori Ichise, Kazunori Kawamura, Soichiro Kitamura, Manabu Kubota, Sho Moriguchi, Tatsuya Ishi, Yuhei Takado, Fumitoshi Niwa, Hironobu Endo, Tomohisa Nagashima, Ming-Rong Zhang, Tetsuya Suhara, and Makoto Higuchi
Organizer
Society of Nuclear Medicine and Molecular Imaging Annual Meeting 2017
Int'l Joint Research