2016 Fiscal Year Research-status Report
膵神経内分泌腫瘍の潜在的悪性度診断のための網羅的情報解析
Project/Area Number |
15K10046
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
工藤 篤 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20376734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 真二 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30253420)
田邉 稔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50197513)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 悪性度指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経内分泌腫瘍(NET)は稀少疾患で教科書的には100万人に数人の病気であるという記載があるが、近年、増加傾向にある。しかしながら、NETのmalignant potentialは解明が難しく、依然として最適な指標はない。WHO2004年分類は、浸潤があるもの、あるいは転移のあるものを癌と呼ぶ「結果論分類」であり、2010年分類は血管新生能、浸潤能、転移能といった腫瘍の悪性度を考慮せずに細胞増殖速度だけで悪性度を計ろうとしたが、これは神経内分泌腫瘍の一側面を表現しているに過ぎない。実際、われわれのこれまでの検討ではKi-67や最大腫瘍径よりも、肝転移の有無、リンパ節転移の有無、周囲組織浸潤の有無といった因子が神経内分泌腫瘍の無増悪生存率や全生存率の規定因子として認識できる。われわれは被膜の有無、被膜浸潤、被膜外浸潤の有無、多結節癒合型か単純結節周囲増殖型か、モザイクの有無などにより、新NET肉眼分類を創設し、Macroscopic morphology for estimation of malignant potential in pancreatic neuroendocrine neoplasm" (DOI: 10.1007/s00432-016-2128-1)としてJournal of Cancer Research and Clinical Oncology に報告した。非単純結節型は明らかに生命予後不良であった。この結果を踏まえて、術前画像診断でこれらの肉眼型を判別できるかを調査した。現在、A simple morphological classification to estimate the malignant potential of pancreatic neuroendocrine tumorsのtitleでJournal of gastroenterologyに投稿し、先日アクセプトされた。非単純結節型と診断された症例の再発予後はやはり不良であることを示した報告は過去にない。術中造影超音波検査によるparametric imageを用いた悪性度診断は結果が出たため、近日中に報告予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに蓄積してきた画像診断レベルの情報収集はかなり順調に進んでいる。最終年にgeneticな情報を解析するにあたり、不可欠なデータベースが構築されつつある。各腫瘍組織における各種タンパク発現の解析:Chromogranin A, Synaptophysin, CD56, CD31、D2-40, Ki-67, SSTR2A, SSTR5, Inslin, Gastrin, Glucagon, somatostatin, VIP, pancreatic peptide, serotoninについて切除標本の免疫染色、膵NETの確定診断、血管侵襲、リンパ管侵襲、増殖能、sandostatinに対する感受性のデータベースも充実してきた。 DNA microarrayによる網羅的遺伝子発現解析を行うための切除した腫瘍の凍結標本からlaser captured micro-dissection(LCM)によってmRNAを抽出し、DNA microarray で網羅的遺伝子解析はまとめて行う必要があるため、最終年に繰り越した。
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Strategy for Future Research Activity |
DNA microarrayによる網羅的遺伝子発現解析を行い、バイオマーカーを創設し、organoid構築、Patient-derived xenografts構築などに生かしていきたい
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Causes of Carryover |
資料の解析を一度に行う必要性が生じたため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度予算で可能な解析を行う
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Macroscopic Morphology for Estimation of Malignant Potential in Pancreatic Neuroendocrine Neoplasm.2016
Author(s)
Katsuta E, Kudo A, Akashi T, Mitsunori Y, Matsumura S, Aihara A, Ban D, Ochiai T, Tanaka S, Eishi Y, Tanabe M.
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Journal Title
J Cancer Res Clin Oncol.
Volume: 142
Pages: 1299-306
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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