2016 Fiscal Year Research-status Report
遺伝性乳癌のスプライシング改変による新たな治療法をめざす
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15K10050
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
大江 賢治 福岡大学, 薬学部, 准教授 (30419527)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 遺伝性乳癌 / スプライシング |
Outline of Annual Research Achievements |
BRCA1 5382insC変異は、多くの乳癌・卵巣癌に認められる。この変異の存在するエキソン20をスキップさせることができれば、変異によるフレームシフトを修正することができ、治療につながると考えられる。BRCA1 5382insC変異を内在性にもつHCC1937細胞を用いて、各種のエキソン・スキッピングを誘導する化合物を試みたが、成功に至っていない。スプライス・スイッチオリゴを設計し、さまざまな遺伝子導入方法を用いているが、成功に至っていない。現在、スプライス・スイッチ配列を構造安定なU1 snRNAやU7 snRNAの配列に付加し、エキソン・スキップを試みている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者が京大から福大に移り、研究設備等のセットアップに時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
スプライス・スイッチ配列をスクリーニングし、確実にエキソン・スキップを生じるような方法を試みたいと考えている。In vitroの系において、アンチセンスDNAによるRNAの切断の有無をチエックし、切れにくい配列(エキソン規定に重要な配列)を標的としたスプライス・スイッチオリゴを早急に作製したいと考えている。
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Causes of Carryover |
物品のうち、安価に買うことができたものがあり、最終金額の0円調整が間に合わなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費にあてる予定。
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Research Products
(2 results)