2015 Fiscal Year Research-status Report
乳癌ホルモン療法の効果・耐性化に関連する血中微量ステロイドホルモンの探索的研究
Project/Area Number |
15K10059
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
佐治 重衡 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80446567)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 乳癌 / ホルモン / ユビキチン |
Outline of Annual Research Achievements |
・主任研究者は福島県立医科学への異動後(平成26年9月)、福島県内の主要乳癌治療施設での診療支援を開始するとともに、本研究の計画にあるホルモン療法患者の血清集積に関する研究体制についての協議を開始した。 ・本研究で用いる予定となっている患者検体のうち、JBCRG M04臨床試験に附随する検体集積については、試験患者登録が平成27年末に予定症例数を達成して終了した。現在も試験治療中の規定タイミングでの検体集積が継続している。 ・メカニズム研究としての細胞実験を福島県立医科大学でも開始した。異動にともない、当初計画にあったFACS等の研究機材の使用が当初は困難なため、実験計画を見直した上で必要な研究試料、細胞などの集積を年度前半でおこなった。これまでの実験結果の蓄積から、ユビキチンリガーゼの細胞導入とユビキチン化に関するアッセイを使用する必要がでてきたため、これに関する研究試料を整備するとともに、学外研究施設と連携して実験をすすめる体制を構築した。ある膜受容体の分解に関するユビキチンリガーゼの同定と、その変化が細胞動態に与える影響の実験をおこなっている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床試験を基盤とした附随研究としての患者検体集積については予定通り進捗している。 本研究では、患者検体でのデータ解析をもとにして、メカニズム研究へ橋渡しをしていくことを当初の計画としていた。しかし、これまでのメカニズム研究の進捗結果から、当初予定と違う方向性の新規知見が得られてきており、メカニズム研究を先に進捗させる必要性が生じている。このため、患者検体を用いたアッセイの実施が遅れることから、当初の計画案よりもやや遅れていると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
細胞実験環境の整備が整いつつあり、この面での共同研究施設との連携も可能になってきたことから、細胞実験におけるメカニズム研究を先行させる。計画立案時には想定していなかった標的因子を含んだ実験計画となるが、新規知見が得られる可能性を優先して研究をすすめていく。
|
Causes of Carryover |
H26年度後半での主任研究者の異動と新規講座・研究室開設のため、平成27年度前半は実験機器・研究環境整備などに時間を要した。このため、まだ執行できていない経費項目がある。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
実験環境整備が整いつつあり、平成27年度分とあわせ、本年度に予定していた物品等を支出していく。外注検査分に関しては、来年度の執行になる可能性が高い。
|
-
[Journal Article] Clinical significance of the expression of autophagy-associated marker, beclin 1, in breast cancer patients who received neoadjuvant endocrine therapy2016
Author(s)
Ueno T, Saji S, Sugimoto M, Masuda N, Kuroi K, Sato N, Takei H, Yamamoto Y, Ohno S, Yamashita H, Hisamatsu K, Aogi K, Iwata H, Imoto S, Sasano H, Toi M.
-
Journal Title
BMC Cancer
Volume: 16
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-