2018 Fiscal Year Annual Research Report
Induction of cellular senescence by HOXB9 for tailor-made treatment
Project/Area Number |
15K10072
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
千葉 斉一 東京医科大学, 医学部, 講師 (90348665)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | HoxB9 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞老化遺伝子は癌幹細胞維持やDNA障害修復に深くかかわっていることが示唆されており,以前から施行しているp21をノックダウンすることによってCD44(+)CD24(-)細胞群の割合が低下し、放射線耐性の喪失を確認した。以上より、Cellular Senescenceと幹細胞化との関連性が示唆された。 また、外科手術によって切除された臨床検体からRNAを抽出し、得られたRNAからリアルタイムPCR法を用いてHOXB9の発現量とp21細胞周期パラメータの変化を比較検討した。すると、HoxB9とp21には正の相関が認められ、臨床検体においてもHoxB9とp21には関連性のあることが示唆された。 以前にも、あらかじめActivated H-ras/V12を導入しさらにそこへHOXB9を導入した細胞を準備し、それによりHOXB9/H-ras MCF10Aマウスは、コントロールマウスと比較して経時的な腫瘍径、肺・肝転移ともに増大することを既に報告している。今後は、さらにそれらの細胞にsh p21を導入した細胞とコントロール細胞を皮下に注入したマウスの腫瘍径の経時的変化や転移の程度,p21の発現量を比較検討する予定である。
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