2017 Fiscal Year Annual Research Report
Novel strategies targeting RAGE for postoperative infectious complications
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15K10092
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
深谷 昌秀 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (10420382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 淳平 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00566987)
梛野 正人 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (20237564)
國料 俊男 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60378023)
横山 幸浩 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80378091)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | RAGE / 術後感染症 |
Outline of Annual Research Achievements |
ラット胆管結紮モデルにおけるRAGE発現解析:閉塞性黄疸の動物モデルであるラット胆管結紮に肝虚血(20分)/再潅流を付加した胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルと胆管結紮のみの比較では胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルにおいて肝障害が重篤化する。 胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルにおいてTLR4阻害剤TAK242により血清肝逸脱酵素ALT、ASTの上昇の軽減、肝壊死面積の減少を認めた。PCRにて肝内炎症関連遺伝子IL-1β、IL-6の発現の低下を認めた。また血清HMGB1の低下も認めた。胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルにおいてTLR4阻害剤TAK242が重度の肝障害を改善が可能であることを明らかになった。 胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルと胆管結紮での肝組織でのRAGE(Receptor for advanced glycation end products)の発現をPCRにて検討した。未治療ラットと比較して、胆管結紮のみで肝組織でのRAGEの発現は有意に亢進していた。胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルでは、胆管結紮のみよりRAGEの発現が亢進していたが有意差を認めなかった。胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルの肝障害に有効であったTLR4阻害剤TAK242の投与をおこなった肝組織でのRAGEの発現の低下は認めなかった。 胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルと胆管結紮に対してビサボロールの経口投与を行なった。ビサボロールの投与により異なる薬理作用を認めたため、投与方法の検討を行なった。経口投与以外の方法として、マウスの腹腔内に徐放性カプセルを留置し、ビサボロールの投与を行なった。胆管結紮後/肝虚血再潅流モデルに対するビサボロールの投与により肝組織でのRAGEの有意な発現の低下は認めなかった。
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