2017 Fiscal Year Annual Research Report
Depleted tumor suppressor microRNAs in body fluid contribute to poor outcomes and are novel therapeutic targets in digestive system cancers
Project/Area Number |
15K10112
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
小松 周平 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (40578978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大辻 英吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20244600)
市川 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20347446)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | microRNA / バイオマーカー / 遊離核酸 / エキソソーム / 核酸治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、網羅的データベース解析またはアレイ解析により血中の分泌型の癌抑制型miRNA濃度による癌の悪性度や抗癌剤感受性診断を行い、さらには分泌型の癌抑制型miRNAを用いた血液・体液を介した抗腫瘍効果や抗癌剤感受性回復効果を目的とした新たな癌治療への応用の可能性を世界に先駆けて検証するものである。解析した内容は以下である。
1.癌患者血中で著しく濃度低下のみられる癌抑制型のmiRNA候補群のmicroRNAアレイを用いた網羅的探索 2.候補miRNA群のtest scale 及び多数症例でvalidation studyによる悪性度、予後への関与の評価 3.細胞株での過剰発現により腫瘍増殖・遊走・浸潤抑制効果の極めて強いmiRNA候補の絞り込み 4.癌抑制型miRNAを高濃度に血中・体液中で維持することによる抗腫瘍効果を目的とした癌治療への応用 5.食道癌術前化学療法の抗癌剤耐性患者血中で著しく濃度低下のみられるmiRNA候補群の網羅的探索 6.候補miRNA群のtest scale 及び多数症例でvalidation studyによる抗癌剤感受性への関与の評価 7.候補miRNAを高濃度に血中・体液で維持することによる抗癌剤感受性回復を目的とした癌治療への応用 8.尿中miRNAによる癌診断、悪性度・予後診断、抗腫瘍効果・抗癌剤感受性回復効果診断の可否の評価
これまでの解析結果を基盤にin vivo解析を加え、膵癌のmiR-107(Scientific Reports 2017)、胃癌のmiR-101(Oncotarget 2017)を英文誌に報告した。その他の結果も現在順次英文誌に報告準備中である。
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Research Products
(10 results)