2019 Fiscal Year Annual Research Report
Usefulness of plasma substance P concentration as a predictive factor for aspiration after esophagectomy
Project/Area Number |
15K10121
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
安田 卓司 近畿大学, 医学部, 教授 (10324782)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今本 治彦 近畿大学, 医学部, 教授 (80351609) [Withdrawn]
木村 豊 近畿大学, 医学部, 准教授 (80716994)
今野 元博 近畿大学, 大学病院, 教授 (00278681)
新海 政幸 近畿大学, 医学部, 講師 (80340793)
安田 篤 近畿大学, 医学部, 講師 (60351615)
白石 治 近畿大学, 医学部, 講師 (70388536)
岩間 密 近畿大学, 医学部, 講師 (20548648)
加藤 寛章 近畿大学, 医学部, 講師 (30460900)
田中 裕美子 近畿大学, 大学病院, 助教 (90642877) [Withdrawn]
平木 洋子 近畿大学, 大学病院, 助教 (10709661)
曽我部 俊介 近畿大学, 医学部, 助教 (90580754) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | サブスタンスP / 誤嚥 / 不顕性脳梗塞 / 食道癌 / 嚥下機能障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年3月末日の時点で70例の同意取得(目標100例)。今回は治療経過判明済の66例の中間解析を行った。 【登録症例のデータ取得状況】<手術>62例(4例は非手術治療)。<術前血中サブスタンスP(SP)測定>56例(手術例は54例)。<脳MRI>61例。<嚥下内視鏡(VE)評価>術前61例、術後 43例。<嚥下造影(VF)評価>術前 54例、術後 56例。 【結果】術後の誤嚥の発症と各測定または評価因子との相関を調べた。<脳MRI>大脳基底核近傍の梗塞を3/61例(4.9%)に認めた。<術前血中SP濃度>50 pg/mlをcut-off値とした誤嚥発症率は、High群:2/24例(8.3%)、Low群:9/30例(30%) (p=0.0495)。<術前VE評価>兵頭スコア別の誤嚥発症率は、0点:1/14例(7.1%)、1~3点:7/32例(21.9%)、4~6点:4/12例(33.3%)、7点以上:1/2例(50%) (p=0.30)。<術前VF評価>AsR評価別の誤嚥発症率は、10点:5/28例(17.9%)、9~7点:4/16例(25%)、6~4点:3/9(33.3%) (p=0.61)。<術後VE評価>兵頭スコア別の誤嚥発症率は、0点:0/2例(0%)、1~3点:3/21例(14.3%)、4~6点:4/14例(28.6%)、7点以上:4/6例(66.7%) (p=0.058)。<術後VF評価>AsR評価別の誤嚥発症率は、10点:0/19例(0%)、9~7点:2/14例(14.3%)、6~4点:8/18例(44.4%)、3点以下:3/5例(60%) (p=0.002)。 【考察】術後の嚥下評価は適切だが、術前は代償機能が働くため術後の機能を予測するのは困難であった。 【結語】食道癌術後の誤嚥リスクの予測としては、術前の血中SP濃度測定が有用である可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)