2015 Fiscal Year Research-status Report
腫瘍内HER2不均一発現を呈する胃癌のトラスツズマブ耐性機序の分子生物学的解明
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15K10123
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
若槻 尊 公益財団法人がん研究会, その他部局等, その他 (60443876)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | HER2 / Gastric Cancer / Heterogeneity / Trastuzumab |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はHER2陽性胃癌においてHER2の発現パターンによる分子生物学的背景の違いを明らかにすることである。胃癌ではHER2以外にEGFR、MET、FGFR2等がco-overexpression、co-amplificationしている事が知られており、我々はHeterogeneousにHER2を発現する胃癌においてこれらの膜蛋白および遺伝子がco-overexpression/co-amplificationすることでトラスツズマブの治療抵抗性に関係すると推測している。
平成27年度では、主に観察期間を延長する事でHomogeneousにHER2が発現する胃癌はHeterogeneousにHER2が発現する胃癌より無増悪生存期間だけではなく全生存期間においても有意に良好な結果であることが明らかとなった。これによりエビデンスがより確固たるものであると言える。この結果に関しては既に昨年の日本臨床腫瘍学会で発表も終え現在論文投稿の準備をしている所である。
平成27度はHomogeneousにHER2が発現する胃癌とHeterogeneousにHER2が発現する胃癌における分子生物学的な違いを免疫染色及び次世代シークエンサーを用いて検討する予定でああったが、遺憾ながら施行する事が出来なかった。現在、病理医のご協力の下、これらの施行の準備に全力を挙げて取り組んでいる所である。一方、胃癌細胞株の樹立においては1例でHER2蛋白の発現をウエスタンブロットで確認できた細胞株の樹立に成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
主には主研究者の準備不足が故のコミュニケーション不足であったが、現在、定期的に進捗を情報交換し連携が計れており本年度中に病理関連の研究は完遂可能と思われる。 また次世代シークエンサーが当院に搬入されることが正式に決まり、昨年度、外注にオーダーする予定であったが本年度に自施設で行う方針となった。
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Strategy for Future Research Activity |
HER2以外の膜蛋白受容体のco-overexpressionもしくはco-amplificationが、HeterogeneousにHER2を発現する胃癌に認められるかどうかが本研究の最大の興味関心事である。まずは免疫染色を用いて蛋白発現の全体の相互関係を明らかにする予定である。遺伝子増幅に関してはその結果を見てマイクロダイセクションを施行するかどうかを半判断する予定である。
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Causes of Carryover |
免疫染色、ターゲットシークエンスが平成27年度に行われなかったためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度に上記研究を施行予定である。
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Research Products
(1 results)