2016 Fiscal Year Research-status Report
血中循環腫瘍DNAを用いた個別化大腸癌モニタリングシステムの構築
Project/Area Number |
15K10149
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
神山 博彦 順天堂大学, 医学部, 助教 (00365595)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小見山 博光 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (30348982)
加藤 俊介 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40312657)
茂櫛 薫 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60569292)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 個別化マーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
血中循環腫瘍DNAを用いて、大腸癌の再発マーカーを個別化マーカーとして使用することを目的とした研究である。再発症例・無再発症例について、症例の集積と個別化マーカーの探索が進行している。検体の集積では、再発症例が徐々に増えてきている。これらの症例での検出力が本研究の鍵となると考えている。再発症例では、再発に対して根治手術が行われた症例もある。これらは詳細な経過の評価に有用である可能性がある。無再発症例では、長期間の無再発が得られてきている。無再発の診断には、長期間の臨床的な無再発の確定的な診断が必要であり、これらの症例が有用であると考えられる。個別化マーカー探索においては、初回手術時および再発手術時の検体を用いたマーカーの探索を行っている。完全に個別の塩基配列情報以外にも、既知のマーカーの組み合わせによるプロファイルにより個別化が図れる可能性があり、この点についても検討を進めている。再発症例の検出力と無再発症例の検出力については、検出力が同等である必要はない可能性があり、十分な検出力についての検討が必要であると考えている。血中循環腫瘍DNAを用いた検査においては、再発の診断に必要十分な検出力を担保し、かつ低コストに検出できることが必要であると考えられており、この点についての検討が不可欠であると考えている。研究成果を学会で発表し、論文として著述する予定である。国際共同研究への発展も視野に入れて研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
再発症例・非再発症例について、症例の集積と個別化マーカーの探索が進行している。検体の集積では、再発症例が徐々に増えてきている。再発症例では、再発に対して根治手術が行われた症例もある。無再発症例では、長期間の無再発が得られてきている。
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Strategy for Future Research Activity |
再発症例・非再発症例について、症例の集積と個別化マーカーの探索を継続する。完全に個別の塩基配列といった個別化マーカーの同定が困難な症例については、既知のマーカーの組み合わせによるプロファイルにより個別化が図れる可能性があり、この点についても検討を進めていく。再発症例の検出力と無再発症例の検出力については、検出力が同等である必要はない可能性があり、十分な検出力についての検討が必要であると考えている。血中循環腫瘍DNAを用いた検査においては、再発の診断に必要十分な検出力を担保し、かつ低コストに検出できることが必要であると考えられており、この点についての検討が不可欠であると考えている。研究成果を学会で発表し、論文として著述する予定である。国際共同研究への発展も視野に入れて研究を進めている。
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Causes of Carryover |
検体数が予定より多くなかったことが原因と考えられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
使用可能な検体をさらに選定して検査するために使用する予定です。
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