2015 Fiscal Year Research-status Report
インドシアニングリーン・ラクトソームを用いたがん診断・治療技術の開発
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15K10175
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
松井 康輔 関西医科大学, 医学部, 講師 (40460828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海堀 昌樹 関西医科大学, 医学部, 准教授 (30333199)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ドラッグデリバリーシステム / 光線力学療法 / 肝細胞癌 / インドシアニングリーン |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はBALB/c nude mouseを用いてヒト肝細胞癌異所性モデルを作成し、ICGラクトソームとICGの腫瘍集積を比較した。 まず始めにヒト肝細胞癌高分化型細胞株、Huh-7を用いて比較実験を行なった。 上記モデルを作成し、ICG群及びICGラクトソーム群にグループ分けし、各々に薬剤投与を行った。その後、IVIS imaging systemを用いて経時的に腫瘍における蛍光を観察、その光量を測定した。その結果、腫瘍への薬剤集積性は有意差をもってICGラクトソームで高い結果が観察された。 次に、ヒト肝細胞癌において分化型以外での集積性を検討した。前述の高分化型株に加え、中分化型細胞株、PLC/PRF/5と低分化型細胞株、KYN-2を用いて比較実験を行なった。この結果、中分化型細胞株においては有意な集積を認めたが、低分化型では有意差は認められなかった。 最後に今後のin vivoにおけるPDT実験に向けて、in vitroでのPDT実験を行なった。腫瘍細胞に対してレーザー単独、ICGラクトソーム単独及びPDTを施行し、その細胞障害度をMTT assayにて測定した。その結果、PDT群において著明ない細胞障害性を観察する事ができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
PDTにおける光源の出力設定の最適化に時間を要し、進行はやや遅れている。今後、設定を早期に調整し実験を継続する。
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Strategy for Future Research Activity |
iv vitroでのPDTで一定の細胞障害性が得られたので、今後はin vivoにて異所性モデルに対しPDT実験を行い、その腫瘍効果を比較検討する。 その後、同所モデルの作成を行い、これに対するPDT実験を行なう。
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