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2015 Fiscal Year Research-status Report

オートファジーによる胸部外科疾患の病態の理解と制御

Research Project

Project/Area Number 15K10235
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

土田 正則  新潟大学, 医歯学系, 教授 (60293221)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白石 修一  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00422600)
佐藤 征二郎  新潟大学, 医歯学系, 助教 (40646931)
小池 輝元  新潟大学, 医歯学系, 講師 (90635723)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywordsオートファジー / 肺癌 / p62
Outline of Annual Research Achievements

オートファジー選択的タンパク質の中で特に病態との関連が注目されている分子はp62/A170/Sqstm1(以後、p62と省略)である。この分子は、オートファゴソーム形成部位に局在し、LC3-Interacting Region (LIR)を介してLC3と相互作用し、オートファジーにより代謝される。すなわち、オートファジーの選択的基質である。p62のN末端のPhox1 and Bem1p (PB1)ドメインはオリゴマー形成能を持つことから、オートファジー欠損細胞や組織においてp62は大量に蓄積し、p62およびp62結合タンパク質陽性の凝集体が形成される。ヒト疾患で確認されるp62陽性凝集体はオートファジー不全、それに引き続くp62の過剰蓄積に由来するの可能性がある。
この仮説を肺癌患者検体を用いて解析した。
具体的には、切除標本ブロックを用いてp62/SQSTM1抗体、リン酸化p62/SQSTM1抗体、NRF2抗体を用いたウエスタンブロットを実施した。
Positive controlとして、p-p62が蓄積しNRF2が活性化していることを確かめてあるHCV陽性肝細胞癌検体を使用した。肺癌症例の一部においてp62, p-p62ともに増加を認めた。正常肺組織に比べるとp-p62が蓄積している可能性があるものの、軽微な上昇であった。NRF2に関してはほとんど検出できなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

軽微なシグナルが検出できたが、予想よりも弱かった。

Strategy for Future Research Activity

非小細胞性肺癌ではNRF2ないしはその分解制御因子であるKEAP遺伝子に体細胞変異が高頻度(20%程度)で確認されており、それら変異を有するがん細胞ではNRF2の恒常的活性化(核内NRF2の蓄積)が起こっていることが知られており、症例数を増加して検討する。

Causes of Carryover

検出シグナルが予想よりも弱く、安定した解析を行うために条件設定を検討中で、解析検体数が少なかったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

検体数、検体種類を増やして検討を進める。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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