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2017 Fiscal Year Research-status Report

慢性大動脈解離entry閉鎖を目的とした生体適合性形状記憶ポリマーの開発

Research Project

Project/Area Number 15K10239
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

六鹿 雅登  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (80447820)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 碓氷 章彦  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (30283443)
成田 裕司  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60378221)
緒方 藍歌  名古屋大学, 医学系研究科, 研究員 (70718311)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords生体適合性形状記憶ポリマー / 慢性大動脈解離 / entry閉鎖
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、慢性大動脈解離のentry閉鎖可能な生体適合性形状記憶ポリマーの開発である。平成27年度の研究実施計画では、主に生体適合性形状記憶ポリマーの開発および評価であった。この担体の開発は、共同研究先の独立行政法人・物質材料研究機構研究室とともに行っている。
担体の開発として、entry閉鎖可能な生体適合性形状記憶ポリマーとして開発しているのが、ポリ(e-カプロラクトン) (PCL)誘導体である。PCLは融点を狭んで、結晶・アモルファス転移をすることが知られている。この特性のため、アモルファス状態で形を変形した後に融点以下まで温度を下げることで、変形した形を一時的に記憶させることが可能である。また再び融点以上に加熱することで、一度記憶した形を再び元の形へ戻すことができる。PCLの融点が60℃付近であり、これまで生体分野への応用が困難であったが、共同研究先の独立行政法人・物質材料研究機構研究室 荏原らの研究成果でもあるPCLの分子量、分岐数、D,L-乳酸との混合比などを精密に設計することで生体への応用も可能となった。デバイスの形状としては、entry閉鎖のため特殊な形態が必要となり、平成27年度の計画では、この特殊な形状を鋳型にいれ、作成することであった。平成28年度も同様にこのデバイスの作成が主たる研究課題であった。平成29年度もこのデバイスの作成に時間を要したが、現在まだ、動物実験に至るデバイスの開発には至っていない。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

昨年同様、材料の作成において予想以上の遅延が発生している。その理由としては、水酸基の数が異なる多価アルコールを開始剤として、開環重合を行うことで、分岐型ポリカプロノラクトン(PCL)を合成するが、entry閉鎖をする形状にすることが難しく、その形状に関して議論し、まだ鋳型の作成に至っていない。

Strategy for Future Research Activity

今後も、昨年同様にentry閉鎖可能な形状の模索および試験モデルの作成評価にあてる。
鋳型の作成および、試験モデルの形状評価が主たる研究となる。
理想的な生体適合性形状記憶担体が作成できたら、37℃の温生食内に拍動可能な大動物の大動脈モデルを設置し、in-vitroの実験系の作成を行う。担体の生体への適合性、穴への生着度評価を行う。

Causes of Carryover

(理由)
平成29年度に生体適合性形状記憶ポリマーの開発で費用が充てられる予定であったが、開発の遅れもあり、費用が次年度に持ち越しとなった。
(使用計画)
生じた使用額は、次年度に行う担体の開発およびin vitro in vivoの実験にあてる予定である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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