2017 Fiscal Year Annual Research Report
Significance of lung caner stem cell-related gene and lung stem cell-related genes in primary non small cell lung carcinoma
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15K10262
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
波呂 祥 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90546558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田川 哲三 九州大学, 大学病院, その他 (90419557)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 肺組織幹細胞 / 肺癌幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
肺発生および再生に関連する遺伝子としてNotch1、YAP1の遺伝子発現を調べた。 (a-1)原発性小細胞肺癌で、50%(12症例/24症例)で、発現していた。(a-2) 臨床病理学的因子との関連性を全77症例で検討した。腫瘍径に関して、Notch1陰性症例では有意に腫瘍径が小さい結果であった(p<0.03)。 (a-3) Notch1に関しては、予後不良の報告があるが、本研究においては、Notch1陽性がやや予後が良い傾向にあるものの、有意さは認めなかった(p=0.182)。Notch1は、女性およびEGFR遺伝子変異との関連性を認めた。肺腺癌症例(葉切除以上)に関して検討を行ったが、予後に有意さは認められなかった(p=0.14)。 (b-1)YAPの発現は、肺腺癌(n=11)では、6/11 (54.5%)、肺扁平上皮癌(n=10)では8/10 (80.0%)、大細胞肺癌 (n=1)では0/1 (0%)、小細胞肺癌(n=2)では0/2 (0%)であった。(b-2) 原発性肺癌全53症例で検討を行った。肺腺癌症例で、細胞核および細胞質での発現がやや高い傾向にあるものの、有意さは認めなかった(p=0.11およびp=0.06)。肺癌の分化度と、YAPとの相関性に関しても検討を行ったが、YAPの細胞核および細胞質での相関性は認めなかった(p=0.71およびp=0.41)(b-3) YAPの発現と予後との相関:YAPタンパクの発現別の5年生存率の比較を行った。核での発現、および細胞質での発現を、全5年生存率で、それぞれ比較したが、有意さは認められなかった(P=0.58およびp=0.31)。 本研究では、細胞核および細胞質での検討を行った。 核および細胞質での発現を検討すると、細胞核陰性/細胞質陽性の症例では有意さは認めなかったものの、全5年生存率では低い傾向でであった。
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