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2015 Fiscal Year Research-status Report

TLRsとその下流因子の肺癌進行における役割の解明

Research Project

Project/Area Number 15K10266
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

青木 雅也  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50624996)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 狩集 弘太  鹿児島大学, 医歯学域医学部・歯学部附属病院, 助教 (20648050)
佐藤 雅美  鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30250830)
大塚 綱志  鹿児島大学, 医歯学域医学部・歯学部附属病院, 助教 (40464466)
中村 好宏  鹿児島大学, 医歯学域医学部・歯学部附属病院, 講師 (60381159)
永田 俊行  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (70611763)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords免疫染色 / データベース / 癌細胞増殖
Outline of Annual Research Achievements

平成27年度は実験に用いる物品を揃えることや対象となる症例の情報収集を主に行った。
過去に当科で行った手術症例の検体を収集し免疫染色ができるようにパラフィン切片を薄切する機械や細胞実験の際に用いるウェスタンブロットの器具などを購入した。
症例は2001年以降に当科で行った肺癌根治切除症例で臨床因子の整理や予後を調査することでデータベースを作成している。
現在過去の手術症例から得ていた検体を免疫染色にて評価中である。TLR familyやその下流であるMyD88などの分子の発現を評価することで、これらの分子が発癌や癌の進展にどのように関与しているのかを明らかにすることができると考えている。特にTLR signaling pathwayは炎症と密接に関連していることが明らかとなっており、結核や間質性肺炎など慢性炎症からの発癌の機構も判明できる可能性がある。これらの疾患の罹患患者において肺癌が発生すると根治的な治療が困難となることもある。また、仮に治療が可能であったとしても、その治療には通常よりも多くの労力とコストが必要となることが少なくない。慢性炎症からの発癌の機序が明らかとなれば発癌の抑制が期待できるものと考えられ社会的意義は大きいと考えている。
また、今後in vitroで用いる癌細胞を購入し継代して増殖させている。これらの癌細胞株を用いて臨床で得た知見をより確証をもって証明できるものと考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成27年度はこれまでの手術症例のデータベースがしっかりとしていなかったため、それを完成させることに力を注いだ。並行して免疫染色や細胞増殖を行っているが当初予定していたよりやや進行が遅れている。

Strategy for Future Research Activity

今後は現在行っている免疫染色とその評価をさらに進めていく予定である。発癌や癌の進行に関連している可能性があるTLR signaling pathwayの下流の分子やTLR signaling pathwayと相互作用していると思われる他のsignaling pathwayの分子も評価したいと考えている。
さらに、上記研究で有望な分子はこれまで増殖させてきた細胞を用いてさらに詳しく解析する。タンパク質の発現やmRNAの発現を確認し、mRNAを抑制したり過剰発現させることで癌の性質の変化をみる予定としている。

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Published: 2017-01-06  

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