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2015 Fiscal Year Research-status Report

悪性胸膜中皮腫と反応性中皮細胞でのアンチエイジングKotho遺伝子の役割

Research Project

Project/Area Number 15K10280
Research InstitutionTokyo Medical University

Principal Investigator

加藤 靖文  東京医科大学, 医学部, 講師 (70424489)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松林 純  東京医科大学, 医学部, 准教授 (00338790)
吉田 浩一  東京医科大学, 医学部, 助教 (00424490)
大平 達夫  東京医科大学, 医学部, 教授 (40317847)
池田 徳彦  東京医科大学, 医学部, 教授 (70246205)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords悪性胸膜中皮腫 / 反応性中皮 / Klotho / 免疫組織学的染色
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、未だ満足の行く治療成績を得られていない悪性胸膜中皮腫の診断精度の向上を目的としている。現在、確たる免疫組織学的診断マーカーが存在しない反応性中皮と悪性胸膜中皮腫の鑑別を簡便かつ、迅速にできるようにすることにある。そこで中皮細胞の悪性度に「不老・不死化」に関与するアンチエイジング遺伝子Klotho発現がどのように関与し、癌の浸潤、転移(EMT)にどのように影響を与えるか分子生物学的に検討する。これらを検討することにより、治療に有効な診断法を確立し、コスト削減・診断の簡便化・迅速性の図り、“難治性である悪性胸膜中皮腫の個別化治療”の確立のために診断方法の開発・基礎的検討を行う。
そこで、本研究では、中皮細胞の「悪性化」と「浸潤」におけるアンチエイジング遺伝子Klothoとの関係に注目し、上皮間葉転換(EMT)という現象にアンチエイジング遺伝子Klothoが関与していると仮定した。すなわち、応募者は悪性胸膜中皮腫の浸潤・転移能の獲得には、アンチエイジング遺伝子の喪失が関与していると推測した。そこで診断技術の向上とともにまた、中皮腫細胞に「アンチエイジング機能」を復活させ、「正常の細胞機能・遺伝子修復機能」を再獲得させることが、悪性胸膜中皮腫治療の向上に寄与する考え、本研究を計画する。また、プロテオーム解析をすることにより、より洗練された診断・治療の補助に成り得るかを検討する。
方法は、免疫組織学的染色抗(Klotho抗体)により、Klothoの発現を反応性中皮と中皮腫細胞を染色し、発現の有無をスコアリングすること、過去に研究された中皮腫と反応性中皮の鑑別のためのマーカーと比較し、Klothoの感度・特異度の優劣性を検討し検討すること、そして、プロテオーム解析することにより、Klotho遺伝子、また、新たな鑑別に有用と思われる蛋白・遺伝子変異を比較検討するである。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は、中皮細胞の「悪性化」と「浸潤」におけるアンチエイジング遺伝子Klothoとの関係に注目し、上皮間葉転換(EMT)という現象にアンチエイジング遺伝子Klothoが関与していると仮定し、悪性胸膜中皮腫の浸潤・転移能の獲得には、アンチエイジング遺伝子の喪失が関与していると推測した。そこで診断技術の向上とともにまた、中皮腫細胞に「アンチエイジング機能」を復活させ、「正常の細胞機能・遺伝子修復機能」を再獲得させることが、悪性胸膜中皮腫治療の向上に寄与する考え、本研究を開始した。
東京医科大学病院の倫理委員会に当研究をするにあたり、審査後、研究開始となった。
まず、臨床情報の収集し、悪性胸膜中皮腫50例と反応性中皮の存在する症例50例を抽出した。次に本研究の材料となり得る検体であるかの検討(生検材料だけの微小病理検体でないか、ホルマリン標本の有無の検討をした結果、30例づつを抽出することとなった。
抽出した検体を予定通り、免疫組織学的染色(Klotho)を施行し、染色状態の両者間の違いを調べ、蛋白発現の分布を同定し、臨床情報をマスクされた病理医がスコアリング中である。
また、同時に免疫組織学的染色する際に未染スライドを作製したため、中皮腫の陰性マーカーの解析も本研究の目的であったため、EMA, desmin, PDGFR, p-glycoprotein, p53, TGF-α, EGFR, Bcl-2, Glut-1のこれらも免疫組織学的染色を終了したところである。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、終了している免疫組織学的染色の評価を行い、小括することである。
また、時間と技術が要するプロテオーム解析を前倒しで2年次より開始することである。

Causes of Carryover

プロテオーム解析に支出が大きくなることが予測されたため、プロテオーム解析に研究費を集中させるためである。

Expenditure Plan for Carryover Budget

2年次より、プロテオーム解析を開始し、そこに支出する予定である。

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Published: 2017-01-06  

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