2017 Fiscal Year Annual Research Report
Combined therapy for brain infarction with slow releasing drug delivery system and immature cells.
Project/Area Number |
15K10291
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鶴嶋 英夫 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50315470)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 脳梗塞 / 脂肪細胞由来幹細胞 / 幹細胞治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)未分化細胞による脳虚血治療効果の確認。未分化細胞の供給先として脂肪細胞由来幹細胞(ACSC)を考え、脂肪組織からの幹細胞採取方法の確立を試みた。ラットより採取した脂肪細胞をフラスコの天井に張り付かせる方法でACSCを採取、採取されたACSCの分化誘導能力を確認した。これと並行して脳虚血ラットモデルを作成する方法を確立した。脳梗塞ラットへGFPトランスジェニックラットから分離精製したACSCを動脈注射により投与して、脳梗塞に対する治療効果を検証した。対照群へはPBSの動脈注射を行った。結果:脳梗塞ラットの死亡率はPBS投与群では64%(18/28匹)、ACSC投与群では32%(8/25匹)であった。生き残った脳梗塞ラットの脳を取り出し、脳のcoronal sliceの梗塞領域をcoronal slice(大脳半球を100%とする)の面に対する%面積で評価した。PBS投与群では脳梗塞領域は60%であり、ACSC投与群では脳梗塞領域は51%で、統計的に有意差があった。またその他神経機能の評価(Rogers Scale, Rotarod test)でもACSC投与群で統計的に優位に神経機能が改善していた。組織学的には脳梗塞領域にGFP陽性細胞が観察され、投与したACSCが梗塞領域内で生存していることが確認されたが、その数は投与後次第に減少していき、投与2週間後には非常に少数になっていた。 2)頭蓋内へサイトカインを持続的に投与するDrug Delivery Systemの開発を行った。これは移植した幹細胞の数が頭蓋内で減少していく事をサイトカインを徐放する事によって食い止めることで、幹細胞の数を維持し、治療効果を増強させることができるのではないかと考えたためである。これまでの研究でアパタイト膜内にサイトカインを担持させ、体内へ入れるとでサイトカインが徐放されることが確認された。
|
Research Products
(3 results)
-
[Journal Article] Neurovascular unit protection from cerebral ischemia-reperfusion injury by radical-containing nanoparticle in mice.2017
Author(s)
Hosoo H, Marushima A, Nagasaki Y, Hirayama A, Ito H, Puentes S, Mujagic A, Tsurushima H, Tsuruta W, Suzuki K, Matsui H, Matsumaru Y, Yamamoto T, Matsumura A.
-
Journal Title
Stroke
Volume: 48(8)
Pages: 2238-2247
Peer Reviewed / Open Access
-
-