2015 Fiscal Year Research-status Report
"主幹動脈収縮説"を基盤としたもやもや病早期診断/重症化予測法の確立
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15K10322
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
森岡 基浩 久留米大学, 医学部, 教授 (20295140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
賀耒 泰之 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (20626882)
広畑 優 久留米大学, 医学部, 准教授 (40218863)
平井 俊範 宮崎大学, 医学部, 教授 (40274724)
河野 隆幸 熊本大学, 生命科学研究部, 助教 (50448536)
青木 孝親 久留米大学, 医学部, 講師 (70330842)
安陪 等思 久留米大学, 医学部, 教授 (90167940)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | もやもや病 / 動脈狭窄 / バイパス手術 / 血管新生因子 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)多施設での患者登録・画像情報の解析に関する倫理委員会の承認をすでに得て熊本ー久留米地域での画像解析システムは構築できつつある。ただ今回の熊本大震災の影響で一時的な研究の停滞はやむを得ない状況である。 2)もやもや病は血流低下例や症候性の症例ではバイパス手術を行うべきであるため脳血管の狭窄度と手術の関連も重要な因子と考えられる。現在久留米大学では従来行われている側頭筋を頭蓋内に挿入する方法を改良しあらたな脳への圧迫を減少させる手術法を開発している。この手術法がバイパス手術として有効で合併症が非常に少ないことを明らかにしつつある。近年中にこの新たな手術方法を各施設で統一させる予定である。 3)血管狭窄、血管新生因子を明らかにすることも病態解明には必要である。現在血管新生が見られる硬膜動静脈瘻の患者においてアンギオ検査時にいくつかの血管新生・狭窄因子自体の測定、mRNAの測定を行っている。現在安定したデーターが得られつつある状態である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
熊本大震災による熊本地域のデーター収集の遅れはいたしたないと思われるが、現在復旧が予想外に早く、計画通りに今後は進行すると予想される。 その他の研究についても計画通りに進行していると考えられる。 新規もやもや病の発生が本年度は予想を下回っており症例数がまだ不足気味ではある。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の画像登録・解析はこのペースでよいと思われる。 手術方法の結果解析を進め論文化の段階でありこのまま症例を増やす予定である 血管新生因子などの測定もデーターが安定している。今後は新たな因子について検討してゆく予定である。
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Causes of Carryover |
熊本大震災の影響でやや遅れが出ているところがあり、パーソナルコンピューターの購入を見送った。その分を実験研究を先行させた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度の研究遅延分を実験研究に回しているが、そのために余剰した研究費用と合わせてデーターの解析用のパーソナルコンピューターを購入予定である。
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