2015 Fiscal Year Research-status Report
小児脳幹グリオーマの新規治療法開発:ラットモデルによる脳幹部へのCED法の研究
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15K10355
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
吉村 淳一 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (60419330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 幸彦 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40283014)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳幹グリオーマ / 培養細胞株 / CED / 臨床研究 / 国際学会発表 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児脳腫瘍の中の脳幹グリオーマに対する新規治療法開発としての脳幹部へのCED法の開発が目的である。目的達成のために行った平成27年度の成果としては下記が挙げられます。 1.小児脳幹グリオーマを含む小児脳腫瘍に関連する学会への出席と学会発表。(国際胚細胞性腫瘍学会での発表、日本小児神経外科学会での発表、国際小児神経外科学会での発表。) 2.小児脳幹グリオーマ患者の手術摘出腫瘍組織を用いたヒト脳幹グリオーマ細胞株の樹立の試み。(新潟大学で治療した脳幹グリオーマ患児の摘出腫瘍組織の培養を行いヒト脳幹グリオーマ細胞株の樹立を行った。) 3.小児脳幹グリオーマ患児に対するCED法の臨床現場の視察。(新潟大学で初期治療を行った小児脳幹グリオーマ再発患児が東北大学脳神経外科でACNUのCED法を行う際、東北大学に出張し実際の治療現場を視察した。)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1.ヒト脳幹グリオーマ細胞株の樹立により、ヒト脳幹グリオーマ細胞株を移植したヌードラットモデルの作成が可能となった。そのためCED法に使用する薬剤の選択肢が増え、ヒトに対するモノクローナル抗体薬も使用できることから臨床例に近い動物モデルを用いた治療実験が可能となった。
2.臨床症例に対し、他施設ではあるが脳幹部へのCED法の手術の実際を経験することができ臨床応用へのスムーズな移行が可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒト脳幹グリオーマ細胞株やラットグリオブラストーマ細胞株を用いて脳幹グリオーマ動物モデルを作成し、テモダールのみならず、ヒトモノクローナル抗体薬や生物製剤のクルクミンのCED法の実験を行う予定である。
脳幹グリオーマ臨床患者に対する東北大学でのACNUを用いたCED法の共同研究へ参加し臨床症例を増やす予定である。
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Causes of Carryover |
平成27年度は動物実験を行わなかったため物品費用が0円となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は動物実験のための経費が必要で100万円程度を見込んでいる。
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Research Products
(7 results)