膝蓋骨不安定症に対する電気生理学的、生体力学的側面から見た評価方法の確立

2016 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 15K10383
• Research Institution: Hirosaki University
• Principal Investigator: 津田 英一 弘前大学, 医学研究科, 教授 (00361014)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 石橋 恭之 弘前大学, 医学研究科, 教授 (80292142) ; 奈良岡 琢哉 弘前大学, 医学研究科, 助教 (90466508) ; 木村 由佳 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (40455746) ; 塚本 利昭 弘前大学, 医学部附属病院, 療法士長(主任理学療法士兼務) (10374852) ; 牧野 美里 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (80565507) ; 藤田 有紀 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00759300)
• Project Period (FY): 2015-04-01 – 2020-03-31
• Keywords: 三次元動作解析 / 下肢筋活動

Outline of Annual Research Achievements

（１）体幹・下肢三次元動作解析装置と下肢筋活動評価システム：昨年度までに三次元動作解析装置と筋電計の同期が確立されデータ採取が可能となった。使用しているコンピュータのソフトウェア更新にともなって、三次元動作解析装置と筋電計の同期ができなくなるトラブルが発生。現在は復旧しシステムは使用可能な状態となっている。
（２）健常人を対象とした体幹・下肢三次元動作解析と下肢筋活動評価：システム構築された体幹・下肢三次元動作解析装置と下肢筋活動評価システムを用いて、健常人を対象として運動課題遂行時の体幹・下肢キネマティクス・キネティクス測定と股関節・膝関節周囲筋からの筋電図導出を行った。
（３）膝蓋骨不安定症患者の抽出と臨床データの取得：整形外科外来にて膝蓋骨不安定症と診断された患者から対象者を抽出し、診療録から基礎データ、理学所見、画像計測値を取得した。
（４）膝蓋骨不安定症患者を対象とした体幹・下肢三次元動作解析と下肢筋活動評価：上記システムを使用して膝蓋骨不安定症患者から、運動課題遂行時の体幹・下肢キネマティクス・キネティクスと下肢筋活動データ取得を開始した。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

体幹・下肢三次元動作解析装置・下肢筋活動評価システムに使用しているPCのソフトウェアー入れ替えに際して、コンピュータ関連の不具合が生じ、システムを使用できない時期が生じた。下肢筋活動評価に使用している筋電計を病院所有の機器と入れ替えることも検討したが、その後システムは回復し再び使用可能な状態に戻っている。

Strategy for Future Research Activity

（１）体幹・下肢三次元動作解析装置と下肢筋活動評価システムは復旧しデータ採取が可能な状態となった。
（２）引き続き健常人を対象として体幹・下肢キネマティクス・キネティクス測定と股関節・膝関節周囲筋からの筋電図導出を継続し、健常コントロールのデータとして蓄積する。
（３）整形外科外来受診者の中から対象となる膝蓋骨不安定症患者を抽出と、同システムを使用したデータ取得を継続して行う。

Causes of Carryover

体幹・下肢三次元動作解析装置・下肢筋活動評価システムに生じた不具合のため、データ採取が滞り、その結果消耗品の購入が減少したため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

健常人および対象者からのデータ採取を再開し、今後加速して行うことにより消耗品費が増大するため、その購入費用に充てる。