2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the inhibitory mechanism of histamine H2 receptor antagonist against posterior longitudinal ligament ossification
Project/Area Number |
15K10389
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 健一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任研究員 (90583162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 雄一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30345053)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 後縦靭帯骨化症 / ヒスタミンH2ブロッカー / TTWマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
OPLLのモデルマウスであるtip toe mouse(TTW/Jic-ICR(ttw/ttw)mouse:TTWマウス)を用いた、H2ブロッカーによる靱帯骨化抑制についての解析。背景と目的:OPLLに対するH2ブロッカーの靱帯骨化抑制のメカニズムを明らかにするため、OPLLを発症するTTW/Jic-ICR(ttw/ttw)mouse(Nat Genet. 1998 Jul;19(3):271-3)にヒスタミンH2受容体拮抗薬を投与し、後縦靱帯骨化が抑制されるかを調査した。対象と方法:生後4週齢のTTW/Jic-ICR(ttw/ttw)mouse 24匹に、Famotidineを濃度4.57 mg/L(*)で飲水に混和し、投与後4週(8週齢), 8(12), 11(15), 14(18), 17(21)で採材しμCTで後縦靱帯骨化の増減を評価する。また、組織切片についても評価する。Famotidine投与群で異所性骨化を抑制する傾向を認めた。 (1)ヒスタミンH2受容体ノックアウトマウスとTTW マウスを交配により生まれる複合変異マウスにおけるOPLLの病態についての解析。背景と目的:ヒスタミンの後縦靭帯骨化における役割を遺伝学的に証明するため、ヒスタミンH2受容体ノックアウトマウスとTTW マウスの交配により生まれる複合変異マウスにおける後縦靱帯骨化の程度について解析した。対象と方法:Histamine H2R knockout mouseとTTW mouseを交配し、(2)と同様にμCTで後縦靱帯骨化の増減を評価し、組織切片についても評価した。 (2)H2ブロッカーによる石灰化抑制の作用点の解明:上記(1)の実験結果に基づき、OPLLに対するH2受容体拮抗薬の予防効果・治療効果を検討し、その作用点の解明とヒスタミンの石灰化に対する関与についての解明を行った。
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