2017 Fiscal Year Annual Research Report
The effect of bone metabolism on the development of adolescent idiopathic scoliosis.
Project/Area Number |
15K10413
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
青田 洋一 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (40363824)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 思春期特発性側弯症 / 骨粗鬆症 / ビスフォスフォネート / C57BL6Jマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
4週齢のC57BL6Jマウス を以下の通り4つの群に分けた. (1) コントロール+生理食塩水投与群 (control with vehicle; CON/VEH, n=20), (2) コントロール+ミノドロネート投与群 (control with MIN ; CON/MIN, n=20), (3) 胸郭抑制+生理食塩水投与群 (TR with vehcle; TR/VEH, n=30) , (4) 胸郭抑制+ミノドロネート投与群 (TR with MIN; TR/MIN, n=30). MIN(0.01mg/kg/week) および生理食塩水は腹腔内投与とした. TRは 4週齢にて行い, 9週齢で屠殺した. 各週の体重, 全脊椎レントゲン画像,大腿骨 BMD, 血清代謝マーカーおよび第6- 8胸椎椎体における骨形態計測を行った. TR はTR/VEH群において, 体重減少させ, BMDを -18%低下し, 胸椎椎体における骨量を -43%低下させ, 高代謝回転型骨粗鬆症を惹起することが分かった. MIN投与は 高代謝回転型を抑制することで骨脆弱性を改善させた. 全脊椎レントゲン画像ではコントロールの2群 (CON/VEH, CON/MIN) では側弯形成を認めなかったのに対し, TR/VEH群では28/ 30例 (93%) , TR/MIN群では27/ 30例 (90%) に胸椎側弯を認め, 両群に側弯発生の有意差は認めなかった. しかし, TR/MIN 群では TR/VEH 群に比べ, Cobb角は- 43%軽減していた (17.9 ± 8.9 degrees vs. 31.5 ± 12.8 degrees; p < 0.001). 以上のことからTRマウスは高代謝回転型骨粗鬆症を呈し, MIN投与は骨粗鬆症を改善させ, 側弯軽減効果を認めた.
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