2016 Fiscal Year Research-status Report
拡散テンソルMRIによる難治性末梢神経障害の病態解明と予後予測法の確立
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15K10421
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
越智 健介 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (70445203)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 末梢神経 / 画像診断 / 難治性末梢神経障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
<臨床的検討> 共同研究機関である慶應義塾大学放射線科において上肢末梢神経を拡散テンソルMRIにて撮影した。うちわけは、特発性前骨間神経麻痺患者1例、後骨間神経麻痺患者1例、肘部管症候群患者6例であった。データ解析の工夫を重ねている最中であるが、神経の直径に変化がない場合の信号変化の解釈に苦慮している。今後も解析の工夫を継続予定である。
<基礎的研究> 現在、共同研究機関である額田医学生物学研究所にて血管クリップをもちいた末梢神経挫滅モデルの作製と評価を実施している。同じ圧力で神経を圧挫しても回復の早い動物と遅い動物があり、その違いの解析を進めている最中である。まずは末梢神経の回復過程の再現性を高めるべく、実験方法に工夫を加えている最中である。モデルが確立出来次第、拡散テンソルMRI撮影を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床的研究については結果の評価が難しく、その方法に工夫を加えている最中である。
基礎的研究については、動物実験モデルの確立に努めている最中である。
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Strategy for Future Research Activity |
<臨床的研究> 患者の各上肢末梢神経を描出することは可能であった。今後はその評価方法の確立に注力していく。評価方法が確立出来次第、新たな症例に対して拡散テンソルMRI撮影を行う予定である。
<基礎的研究> 再現性の高い動物実験モデルの確立に注力していく。モデルが確立出来次第、拡散テンソルMRI撮影を行う予定である。
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Causes of Carryover |
必要な抗体一式購入に十分なだけの残高がなかったため、次年度予算とあわせて一括購入することにした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要な抗体一式の購入に用いる予定。
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Research Products
(2 results)