2017 Fiscal Year Annual Research Report
Sarcopenia in degenerative spinal disease
Project/Area Number |
15K10425
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
酒井 義人 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 整形外科部, 部長 (70378107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 敦 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 病院長 (80198910)
佐竹 昭介 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター フレイル研究部, フレイル予防医学研究室長 (50508116)
伊藤 研悠 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (10732638)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脊椎脊髄病学 / サルコペニア / 脊椎変性 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者脊椎変性疾患の代表である頚椎症性脊髄症及び腰部脊柱管狭窄症において、四肢骨格筋量(サルコペニア)と疾患重症度及び治療成績との関連を評価し、骨格筋量については二重エネルギーX線吸収測定法(DXA法)を1年間で縦断的に評価し手術成績との関連を評価した。頚髄症171例(平均年齢71.7歳)、腰部脊柱管狭窄症414例(平均年齢72.8歳)で評価可能であった。サルコペニアの罹病率は頚髄症28.1%、腰部脊柱管狭窄症25.1%と両疾患とも同程度であった。両疾患とも発症時のADLはサルコペニアにより低下している傾向を認め、頚髄症、腰部脊柱管狭窄症とも1年での手術成績はサルコペニアの合併により有意な低下を示した。レントゲン計測によるアライメントの悪化とサルコペニアとの関連は、腰部脊柱管狭窄症では認めず、頚髄症ではサルコペニアによるアライメントの悪化が認められた。栄養との関連は頚髄症、腰部脊柱管狭窄症とも手術成績への影響は認めなかった。手術後1年でのDXA評価では頚髄症、腰部脊柱管狭窄症ともに骨格筋量減少と脂肪量増加を呈していた。手術治療によるADLの向上にもかかわらず骨格筋量の減少は、加齢変化を示していると考えられ、この骨格筋量減少は頚髄症では術後成績と関連は認めず、腰部脊柱管狭窄症では骨格筋量の縦断的減少が手術成績と関連していた。また腰部脊柱管狭窄症では骨格筋量増加と術後腰椎アライメントと可動域の維持に関連があり、これは頚髄症手術患者では認めない所見であった。以上の結果から、横断的な骨格筋量の評価は脊椎疾患治療に関連があり、骨格筋を標的としたリハビリテーションアプローチにより、さらなる治療成績向上が期待できることが明確となった。また縦断的に評価された骨格筋量により運動器疾患治療への応用も期待され、現在横断的にしか評価されていないサルコペニアの概念を根本的に見直す必要性も考えられた。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Rapid Worsening of Symptoms and High Cell Proliferative Activity in Intra- and Extramedullary Spinal Hemangioblastoma: A Need for Earlier Surgery.2017
Author(s)
Shiro Imagama, Zenya Ito, Kei Ando, Kazuyoshi Kobayashi, Tetsuro Hida, Kenyu Ito, Yoshimoto Ishikawa, Mikito Tsushima, Akiyuki Matsumoto, Hiroaki Nakashima, Norimitsu Wakao, Yoshihito Sakai, Yukihiro Matsuyama, Naoki Ishiguro.
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Journal Title
Global Spine J.
Volume: 7
Pages: 6-13
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Optimal Timing of Surgery for Intramedullary Cavernous Hemangioma of the Spinal Cord in Relation to Preoperative Motor Paresis, Disease Duration, and Tumor Volume and Location.2017
Author(s)
Shiro Imagama, Zenya Ito, Kei Ando, Kazuyoshi Kobayashi, Tetsuro Hida, Kenyu Ito, Mikito Tsushima, Yoshimoto Ishikawa, Akiyuki Matsumoto, Masayoshi Morozumi, Satoshi Tanaka, Masaaki Machino, Kyotaro Ota, Hiroaki Nakashima, Norimitsu Wakao, Yoshihito Sakai, Yukihiro Matsuyama, Naoki Ishiguro.
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Journal Title
Global Spine J.
Volume: 7
Pages: 246-253
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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