2017 Fiscal Year Annual Research Report
The role of cathepsin K in the bone and lung metastases
Project/Area Number |
15K10438
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
小澤 英史 愛知県がんセンター(研究所), 分子病態学部, 研究員 (60635572)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 佳弘 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (50332698) [Withdrawn]
浦川 浩 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (60584753) [Withdrawn]
生田 国大 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (40732657) [Withdrawn]
濱田 俊介 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (90747289) [Withdrawn]
筑紫 聡 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍免疫学部, 研究員 (90378109)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 腫瘍 / カテプシンK / 乳癌 / 癌骨転移 / 遠隔転移 / 細胞・組織 |
Outline of Annual Research Achievements |
蛋白分解酵素である Cathepsin K(Ctsk)は破骨細胞から産生され、骨吸収に関与する。また、変形性関節症の進行において、軟骨細胞や滑膜細胞からの産生が確認されている。癌の進展にも関与する報告があり、特に乳癌や肺癌で骨病巣形成や拡大過程に果たす役割も解析されるようになってきた。Ctsk阻害剤が骨粗鬆症の治療薬として開発されつつあるが、癌においてもCtskを標的とした新規骨転移治療法の開発における基礎的データを蓄積することが目的である。 Ctsk欠損マウスと野生型マウスを用いて肺癌細胞を右脛骨内に注射し骨転移モデルを作成した。両群での腫瘍の大きさと骨破壊の程度を評価した。骨転移部位の評価を軟X線にて右脛骨に溶骨性転移巣が形成されたことを確認し、1週間ごとに撮影し溶骨部の大きさを測定した。 ルイス肺癌細胞では2週間と急激に骨破壊が進行してしまい、差を調べることは難しかった。乳癌についてはCtsk, RANKL, RANKなどの免疫染色、TRAPによる破骨細胞の局在や形態変化、細胞数や比率を解析し、TRAP陽性破骨細胞数や形態などを解析してきた。組織での骨破壊の程度をレントゲンによる骨破壊の面積と組織による面積で評価を試みたが、有意な差を認めなかった。TRAP陽性細胞数は思いの他少なく、骨幹端にはもともと多く、骨幹部は少ないなどの腫瘍注射部によりる差に左右されたことが原因と考えた。 そこで我々は、悪性腫瘍が骨に直接浸潤する際の破骨細胞やCTKの役割を解明するために、胸壁の椎体や肋骨などに浸潤したヒトの肺癌や転移性肺腫瘍について調べた。骨浸潤をきたした、ヒトのがんと肉腫について当院の症例を集めた。まずはこれらの特徴や予後について解析した。また肺原発肉腫について英語論文に投稿中である。今後、これらの組織について破骨細胞やCtsk、RANKL, RANK、TRAPなどを調べる。
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Research Products
(11 results)
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[Presentation] 進行性平滑筋肉腫の臨床的特徴2018
Author(s)
小澤英史,吉田雅博,林卓馬,安藤正志,水野美香,室圭,清水泰博,谷田部恭,小森康司,本多和典,筑紫聡
Organizer
第1回サルコーマ治療研究学会学術集会
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