2015 Fiscal Year Research-status Report
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折の予後規定因子の解析と予防法の構築
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15K10479
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山本 卓明 九州大学, 大学病院, 准教授 (20336035)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 大腿骨頭 / 脆弱性骨折 / 予後 / MRI / 骨粗鬆症 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折 (SIF)の予後規定因子について、骨折の好発部位と臼蓋被覆の観点から、3次元MRIを用いた検討を行った。 方法は、MRIの冠状断からそれぞれ大腿骨近位部、および大腿骨頭における骨折部をトレースした。次に、臼蓋縁をマーキングし、画像解析ソフトで3次元再構成した。上方から見た大腿骨頭を4分割し、それぞれ各部位の骨折部の面積を測定した。また、臼蓋縁を重ね合わせ、骨折部と臼蓋縁との関係を検討し、更に臼蓋被覆の指標である2つの値も測定した。 まず、骨折の後発部位を3D-MRIを用いて検討した結果、大腿骨頭における骨折部面積は前方で有意に大きく、SIFの発生部位が前方であることが示された。また、骨折部の内外側の位置と臼蓋縁との関係ついて、骨折部と臼蓋縁が接していた症例では骨折部は骨頭外側に位置しており、臼蓋被覆が不良あり、それに対して骨折部と臼蓋縁が離れていた症例では骨折部は骨頭中心部に位置しており、臼蓋被覆不良がない、あるいは軽度であった。 さらに臼蓋被覆との関係についても検討したところ、臼蓋被覆の不良であることを基盤に発生するLateral typeと、臼蓋被覆とは無関係に骨頭中央部に骨折が発生するCentral typeに分類することができた。それに基づいて予後を検討した結果、Lateral typeの方が予後不良であることが判明した。 以上より、3次元MRIにおいて、骨折部が外側に位置している場合は、予後に注意が必要であることが初めて示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
SIFにおける好発部位に基づいた予後予測について、MRIを用いて明らかにできた。本結果は、画像を用いてある程度の予後予測が可能になることを示しており、本骨折の予後を考える上で、有用な因子になると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、画像解析に加え、骨粗鬆症の程度、患者本人の背景、使用薬剤の影響、など他の因子についても解析を行う予定である。最終的には、各種薬剤を用いての圧潰進行を防止する予防法の検討を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
学会出張が予定より少なくなったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
繰り越し額は17万円ほどであり、当初の予定通り、研究を進めることができる。
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Research Products
(9 results)