2017 Fiscal Year Annual Research Report
Free radical scavenger edaravone produces robust neuroprotection in a rat model of spinal cord injury
Project/Area Number |
15K10505
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
石井 秀明 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任准教授 (60529775)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 達郎 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (00313536)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | エダラボン / 脊髄損傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
(背景および目的)フリーラジカル消去薬であるエダラボンの脊髄損傷に対する効果について研究した。フリーラジカルによる細胞膜の連鎖的な脂質過酸化(lipid peroxidation)は神経細胞傷害を増悪させる。そこで、脊髄損傷後の脂質過酸化(lipid peroxidation)におけるエダラボンの効果を調べた。(方法)Wistar系雄性ラットに全身麻酔を施行し人工呼吸管理をした。左大腿静脈にカテーテルを留置し、エダラボンおよび生食を投与した。エダラボン低用量(1 mg/kg/h)、中等量(3 mg/kg/h)、高用量(10mg/kg/h)、生食群およびシャム群の5群にわけ、加重3時間後に脊髄および血液を採取した。lipid peroxidation のindicatorである malonyldialdehyde (MDA)濃度を測定した。(結果)血漿中のMDAは高用量エダラボン群(1.15 ± 0.68 mmol/l)が生食群(0.52 ± 0.38 mmol/l,)と比較して高値を示した。脊髄におけるMDAは中等量エダラボン群(0.43 ± 0.16 nmol/mg protein)が生食群(1.04 ± 0.18 nmol/mg protein)と比較して低値であった。一方で、低用量および高用量エダラボンはシャム群と比較して高値を示した。(結語)生化学的分析によって、フリーラジカルの制御は脊髄損傷の増悪を抑制する可能性があることが示唆された。
|
Research Products
(1 results)