2018 Fiscal Year Research-status Report
敗血症性中枢神経障害における高血糖の功罪とその是正による神経障害軽減の可能性
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15K10532
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
門井 雄司 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292591)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 敗血症 / 脳障害 / 高血糖 |
Outline of Annual Research Achievements |
消化管穿孔による敗血症モデルを作成してから6-8時間後(臨床上の治療開始時間に相当)にインスリン投与を開始した。①脳皮質神経細胞内の神経細胞活動への効果、②血中RAGEとHMGB-1の変化、③中神経障害への効果、を検討を開始したところである。。しかしながらショック状態が急速に進行してしまい、インスリン投与前に半数近くが死亡している。また生存した残りの半数もショック状態が重症であり、シンスリン投与後の数時間で死亡している。そのため、インスリン投与を敗血症モデル作成の2-4時間後に投与を開始してその生存効果を確認中である。さらに肺血症モデルとしてエンドトキシン静脈内投与モデルを作成して、投与6時間後からインスリン投与を開始した別モデルを作成した。こちらのモデルは生存率に関しては実験遂行には支障はない。血中RAGEとHMGB-1の変化についてはインスリン投与では残念ながら減少させることは出来なかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
消化管穿孔による敗血症モデルを作成してから6-8時間後にインスリン投与を開始しているが、インスリン投与前に半数近くが死亡している。また生存した残りの半数もショック状態が重症であり、シンスリン投与後の数時間で死亡している。そのため、インスリン投与を敗血症モデル作成の2-4時間後に投与を開始してその生存効果を確認中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は敗血症モデル作成の2-4時間後にシンスリン投与を開始してその生存効果を確認しており、70%近くが生存している状況を確認した。生存率の上昇を確認したら神経学的所見を測定予定。
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Causes of Carryover |
敗血症モデル作成が安定しておらず、次の実験に進めていない。
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