2019 Fiscal Year Annual Research Report
The effects of adequate blood glucose control on neurological dysfunction induced by septic shock
Project/Area Number |
15K10532
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
門井 雄司 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292591)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 敗血症 / 中枢神経障害 / 高血糖 |
Outline of Annual Research Achievements |
敗血症性中枢神経障害での血液脳関門の機能破綻とラット意識レベルの変化との関連の検討、さらに病態の進行に相応したインスリン補正による血糖コントロールによる大脳皮質神経細胞内の神経細胞活動とラット意識レベルの改善の検討を行った。 敗血症モデル完成後から4時間ごとに採血を実施しRAGEとHMGB-1の変動を時系列で追跡する。各メディエータ濃度はELLISA kitを用いて測定。それと伴に中枢神経障害を評価。意識レベルの評価法は、(ⅰ)熱せられた板の上に動物をおいて回避行動発現までの潜時(hot-plate test)、(ⅱ)ガラス板の下から後肢に熱刺激を加えて回避行動発現までの潜時(paw flick test)、(ⅲ)熱刺激を尾に加えて回避反応を起こすまでの潜時(tail flick test)、(ⅳ)後肢に一定のスピードで連続的に増加する力を与えて回避反応を起こす圧力の測定(paw pressure test)の4項目で評価。 敗血症が完成した6時間後からインスリン投与を行い、①RAGEとHMGB-1の血中濃度変化、②中神経障害への効果、を測定した。 盲腸穿孔モデルから4時間ごとのRAGEとHMGB-1の測定では、敗血症性ショックではコントロールラットと比較して約5倍の血中濃度上昇を認めた、また意識レベルの評価でも12時間後には4項目すべてにおいて評価が低下した。敗血症が完成した6時間後からインスリン投与を行い血糖レベルを正常化したが、RAGEとHMGB-1の血中濃度上昇を抑制不可能であり、また意識レベルの評価でも12時間後には4項目すべてにおいて評価が低下したままであった。
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