2017 Fiscal Year Annual Research Report
Role of astrocyto in enteric nervous system and effect of anesthetic on enteric nervous system
Project/Area Number |
15K10548
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
橋本 篤 愛知医科大学, 医学部, 助教 (00378035)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 浩之 愛知医科大学, 公私立大学の部局等, 客員研究員 (70291490)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ヒト神経芽細胞腫 / 局所麻酔薬 / 細胞死 / T型カルシウムチャネル |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までにマウスの消化管筋間神経細胞から単離した神経細胞、神経膠細胞を使用したパッチクランプは断念した。 ヒト神経芽細胞腫培養細胞(SH-SY5Y細胞)を培養しパッチクランプを行い、静止膜電位の測定のみを行った。局所麻酔薬の神経毒性を調べるために、SH-SY5Y細胞の生存に局所麻酔薬がどのように関与するのかをMTTアッセイを用いて調べた。長時間作動性局所麻酔薬ブピバカインを培養液に添加した場合、SH-SY5Y細胞の生存率が非常に下がったが、様々なイオンチャネルブロッカーを同時投与した場合、カルシウムチャネルブロッカーを投与した場合に、生存率が悪化した。細胞毒性に関与するカルシウムチャネルのタイプを調べるために様々なカルシウムチャネル阻害薬を使用したところ、T型カルシウムチャネル阻害薬をブピバカインと併用した場合に細胞死が増加することがわかった。T型カルシウムチャネルはCav3.1、3.2、3.3のサブタイプがあるため、どのサブタイプがこの細胞死に関与するのかを調べるために、RT-PCRでCav3.1、3.2、3.3のmRNAの発現を調べたところ、Cav3.1のみが発現していることがわかった。そこで、Cav3.1のSiRNAをSH-SY5Y細胞に導入し、さらにブピバカインを添加した場合に細胞死が抑制されるかを調べることとした。購入したCav3.1のSiRNAのノックアウト効果をRT-PCRで調べるところまでは実験が進んだが、ブピバカインを添加するまでには至っていない。 今後、SH-SY5Y細胞にCav3.1のSiRNAを導入し、さらに培養液にブピバカインを添加し、SiRNAを導入しなかった場合に比べ、細胞死が抑制されるかを調べる予定である。
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Research Products
(10 results)