2017 Fiscal Year Research-status Report
再燃前立腺癌への挑戦~脂肪幹細胞ナノDDS技術を駆使した新規テーラーメイド療法~
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15K10611
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
高原 健 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (90418939)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脂肪幹細胞 / 前立腺癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
(目的)体性間葉系幹細胞の一つである脂肪幹細胞(AdSC, Adipose-derived Stem Cell)は、主に再生医療の分野において成果を挙 げている一方、近年の研究において制癌作用も併せ持つことが報告されている。本研究では、昨年に続き前立腺癌増殖におけるAdSCの 影響を、種々の細胞実験と動物モデルで検討した。 (方法)in vitroにおいて、LNCaP(アンドロゲン依存性人前立腺癌細胞)、PC3、PC3M-luc2(ルシフェラーゼが導入され高率に転移を来たすPC3)を、AdSCあるいはコントロール(ヒト皮膚線維芽細胞:Normal Human Dermal Fibroblasts (NHDF))と共培養することにより、前立腺癌細胞増殖抑制効果について、Cell proliferation assay、Apoptosis assay、Caspase-3/7 activation assay、microarray analysis、Exosome miRNA array、miRNA抑制試験を施行することにより検討した。 (結果)ASC群はNHDF群と比較し、LNCaP、PC3、PC3M-luc2のいずれの前立腺癌細胞の増殖も抑制し、アポトーシスを亢進させることが示された。Micro array解析の結果、ASC群におけるTGF-B1、TNFSF7・9、ATF5、GADD45Gの発現上昇が認められた。ASCのエクソソーム miRNA array analysisでは、miR-145の高発現を認め、miR-145 Inhibitorを使用することにより、in vitroにおいて、抑制された細胞増殖能のrescueを認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
in vitro で有意な実験結果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定通り
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Causes of Carryover |
in vivo 実験含め、さらに研究費を要すると考えられる。
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