2017 Fiscal Year Annual Research Report
Biomarkers of personalized peptide vaccination for metastatic upper tract urothelial carcinoma
Project/Area Number |
15K10614
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
末金 茂高 久留米大学, 医学部, 准教授 (40235833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 正典 久留米大学, 付置研究所, 教授 (10140691)
伊東 恭悟 久留米大学, 付置研究所, 教授 (50125499)
守屋 普久子 久留米大学, 医学部, 助教 (80449917)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | がんペプチドワクチン / 尿路上皮がん / バイオマーカー / サイトカイン / 生存率 |
Outline of Annual Research Achievements |
プラチナ系抗がん剤治療抵抗性の転移性上部尿路上皮がん患者( metastatic upper tract urothelial carcinoma: mUTUC)48例を対象に詳細に解析した。PPV単独群は20例で、PPVと抗がん剤併用群は 28例であった。年齢はそれぞれ中央値で66.5(40-82)、63(32-79)歳で、男女数は13例、23例と7例、5例であった。全例がプラチナ 系抗がん剤治療を施行され治療抵抗性の有転移症例である。全症例の生存期間中央値(MST)は、7.3か月(95%CI, 5.3-13.3)で、PPVと抗 がん剤併用群のMSTは13.0か月(95%CI, 5.7-17.5)であり、PPV単独群のMSTは4.5か月(95%CI, 1.7-10.1)であった(p=0.080)。PPV1クー ル目の6回投与完遂できた37症例において、ペプチド特異CTL誘導された患者は、誘導されない患者より有意に生存期間の延長を認めた (HR,0.37; 95%CI,0.16-0.85, p=0.019)。PPVにおけるペプチド特異CTL誘導のバイオマーカーは、B-cell activating factor(BAFF) (OR, 0.088; 95%CI, 0.013-0.612; p=0.014)とハプトグロビン(OR, 15.513; 95%CI, 1.455-165.363, p=0.023)であった。プラチ ナ系抗がん剤治療抵抗後のmUTUC患者に対するPPVにおけるペプチド特異CTL誘導のバイオマーカーは、BAFFとハプトグロビンであった。 これらの研究成果は、2017年に開催された第105回日本泌尿器科学会学術集会(鹿児島)、米国泌尿器科学会2017(ボストン、米国)、第55回日本癌治療学会学術集会(横浜)で発表し、Cancer Science(2430-2437, 2017)へ掲載した。
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Research Products
(6 results)