2017 Fiscal Year Annual Research Report
The ameliorative potential of tamsulosin on bladder function in an established rat model of chronic pelvic ischemia
Project/Area Number |
15K10621
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
澤田 智史 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (70402055)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 慢性虚血 / 膀胱機能 / α1阻害薬 |
Outline of Annual Research Achievements |
17-18週令のSprague-Dawleyラットを用いて総腸骨動脈を2frFogartyカテーテルで擦過することによる人為的な動脈硬化を起こし、慢性骨盤内閉塞モデルを作成した。これを8週間おいてから薬剤を投与し、動脈硬化が完成してからの効果をみることを目標としていた。当初はミラベグロンを投与する予定であったが、すでに4週間おいてからのモデルで投与されていることが知られていたため、最近血流が増加することが報告されている塩酸タムスロシンを採用することとした。そこでコントロールグループ、慢性骨盤内虚血モデル群、慢性骨盤内虚血モデル+8週後からの塩酸タムスロシン群の3群にわけることとした。それぞれの群の半数の動物は8週の時点でシストメトリー、オーガンバス実験をしており、慢性骨盤内虚血モデル群と薬剤投与する予定の慢性骨盤内虚血モデル群とで差がないことを確認した。16週後に残りの3群を比較すると、塩酸タムスロシンを投与した群はコントロール群までは改善しないが、薬剤未投与である慢性骨盤内虚血モデル群と比較して排尿回数とオーガンバス実験による膀胱平滑筋切片の収縮力に有意な改善がみられた。 以上から、ある程度動脈硬化の進行した状態であっても血流改善作用のあるα1阻害剤投与は膀胱機能の改善に効果があることが予想された。
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