2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the fragile mechanism of human urethral rhabdosphincter based on chronic inflammation and development of its treatment
Project/Area Number |
15K10625
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
三股 浩光 大分大学, 医学部, 教授 (60219714)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 健一 大分大学, 医学部, 客員研究員 (00579013)
住野 泰弘 大分大学, 医学部, 客員研究員 (30325716)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 外尿道括約筋 / 筋前駆細胞 / マイクロアレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
外尿道括約筋の筋前駆細胞の単離と増殖・分化に伴う遺伝子発現 (方法)予め同意を得た膀胱全摘患者から手術時に外尿道括約筋組織を採取し、組織を細断した後、collagenaseおよびaccutase処理を行い細胞調製した。調製した細胞を増殖培地で2週間程度培養した後、蛍光標識された抗CD56抗体と氷中で反応させ、標識された細胞をFacs-AriaⅡ(BD Biosciences)にて単離し、筋前駆細胞とした。単離した細胞は必要数になるまで4日以上培養し、その一部の細胞でRNeasy Plus Mini Kit(QIAGEN)を用いてRNAを抽出し、残りの細胞は分化誘導培地で3日間培養した後、同様の方法でRNAを抽出した。マイクロアレイ(Agilent Technology社)を用いてRNAから遺伝子を測定し、増殖・分化に伴う遺伝子発現を網羅的に解析した。 (結果)抗CD56陽性である筋前駆細胞は97-99%の高純度で単離することができた。マイクロアレイの結果では、分化誘導前の細胞で未分化な筋前駆細胞の遺伝子マーカーであるPax7、Myf5遺伝子の発現を認め、分化誘導後の細胞では骨格筋特異的な遺伝子であるMyoG、Myh遺伝子の発現を認めた。また、分化誘導により発現増加した遺伝子には筋構造、筋収縮、筋形成、液胞、細胞内代謝に関係する遺伝子が認められ、発現が減少した遺伝子には、細胞周期、細胞周期依存的な核内構造体、RNA輸送に関係する遺伝子が認められた。 (まとめ)今回、われわれは外尿道括約筋組織より高純度に筋前駆細胞を単離する方法を確立した。同定した骨格筋特異的な遺伝子や分化誘導により増減する遺伝子に対して、今後RT-PCRを用いてバリデーションを行い、mRNA発現量の変化があれば、Western blottingにて蛋白発現の有無を確認していく。
|
Research Products
(1 results)