2017 Fiscal Year Annual Research Report
In vivo gene transfer into the testis is an effective method for studying function of sperm protein phospholipase C zeta.
Project/Area Number |
15K10646
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
窪田 裕樹 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (10347403)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 祐太郎 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40238134)
佐々木 昌一 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (50225869)
岩月 正一郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70595397)
梅本 幸裕 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (80381812)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 精巣内遺伝子導入 / PLC zeta |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス精巣内への遺伝子導入により、PLCζ+GFPの融合蛋白の発現が一部の精巣上体精子で認められた。これらの精子を回収するべく、セルソータで分離を試みたが十分な精子数を回収するには至らなかった。 精巣内遺伝子導入法の条件を変更することで、融合蛋白を発現する精子が増えるのではないかと考え、マウス精巣への遺伝子導入を繰り返し施行した。屠殺する時期を調節することで、比較的多数の融合蛋白を発現する精子を得られることが確認できたので、IVFに供するための精子の確保に努めた。 同系統の雌マウスにhCGおよびhMGを投与することで過剰排卵を誘起し、採卵して十分な数を確保しておいた。この卵細胞と融合蛋白を発現する精子とで、IVFを試みたが精子の運動性が十分ではなく自然な状態での受精は確認することができなかった。卵細胞質内精子注入法(ICSI)も施行して、受精を試みたが一部の卵細胞で分裂が見られたのみで胚盤胞の形成は確認できなかった。 蛍光顕微鏡下で先体反応に始まる受精・胚発生のプロセスにおける融合蛋白の動態を観察する予定であったが、受精の成立に至る確率が非常に低く、実際に融合蛋白の動態を確認することはできなかった。卵活性化のトリガーである細胞質内カルシウム濃度の上昇を、共焦点顕微鏡、CCDカメラを用いて観察を試みたところ、一部でカルシウム濃度の変化を認めたものの正常な受精の際に見られるようなCa oscillationとは一致しなかったため、われわれの想定した結果ではないと解釈している。
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Research Products
(3 results)