2015 Fiscal Year Research-status Report
卵巣癌における膜型エストロゲン受容体GPR30を標的としたEMT現象の制御
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15K10738
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
藤原 聡枝 大阪医科大学, 医学部, 助教 (90707960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 正美 大阪医科大学, 医学部, 講師 (00551748)
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 助教 (10625502)
金村 昌徳 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40298782)
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388255)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70454543)
佐々木 浩 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80432491)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (90278531)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 卵巣癌 / GPR30 / EMT現象 |
Outline of Annual Research Achievements |
卵巣癌細胞株を用いてGPR30を強制発現させた、卵巣癌白金製剤感受性株(A2780)および白金製剤耐性株(Caov-3)のEMT関連因子の発現と細胞特性(細胞形態の変化、浸潤能など)への影響について検討を行った。まず第1にGPR30の選択的アゴニスト(G1)を用いてGPR30を刺激し、刺激を行う前後の細胞からRNAまたは蛋白を抽出し、EMT関連因子(E-cadherine、Snail)、上皮系マーカー(AE1/AE3)、間葉系マーカー(Vimentin)の発現をmRNAレベルはQuantitative PCR、蛋白発現はWestern Blotting法にて解析を行った。さらに細胞特性に関しては、GPR30の選択的アゴニスト(G1)を用いてGPR30を刺激した時のEMT現象による間葉系細胞への細胞形態変化および細胞集塊の形成の有無について、3D培養を用いて位相差顕微鏡で検討を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況;比較的予定通りに進捗していると考えるが、今後SiRNAによる抑制実験や、可能であればin vivoでの実験も追加検討をしており、より早く実験を進めていくことが望ましい。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、薬剤耐性の影響について、GPR30を選択的アゴニスト(G1)で刺激あるいはアンタゴニスト(G15)で抑制を行い、シスプラチンを濃度変化させ添加し、cell viabilityへの影響をMTS assay法を用いて調べる。また、GPR30の刺激あるいは抑制を行った細胞集団の細胞周期への影響について、フローサイトメトリーを用いて細胞周期を解析し、どの細胞集団が多く含まれているかを解析する。結果が確認できれば、次にGPR30に対するGPR30SiRNAアデノウィルスベクターを作成し、卵巣癌細胞株を用いて抑制実験を進める予定である。
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