2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K10777
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
石田 晃弘 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (00361246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 祐輔 山形大学, 医学部, 助教 (50466629)
千葉 真人 山形大学, 医学部, 医員 (80594324)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 慢性副鼻腔炎 / ポリープ / 線維化 / ペリオスチン |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト鼻粘膜細胞および気道上皮細胞の細胞株を用いて、periostinの各splicing variantの発現量と線維化との関連を検討するため以下の実験を行った。1)ヒト鼻粘膜細胞および気道上皮細胞の細胞株でのperiostin splicing variantの発現の確認を行った。 ヒト鼻粘膜細胞および気道上皮細胞の細胞株であるCCL30, A549細胞をRPMI-1640下に培養し、ウエスタンブロッティング法でperiostin蛋白の発現を確認し、正常鼻粘膜組織と比較検討のうえベースラインを設定した。正常鼻粘膜組織と気道上皮細胞株とのperiostin splicing variantの発現は差が認められなかった。1)splicing variant発現の検出を行った。IL-4/IL-13にて細胞株を刺激し、periostinの発現を亢進させる。ベースラインと比較して、どの splicing variantで発現の亢進が起こるかを比較検討した。現時点ではすべてのsplicing variantで発現の亢進が起こって起こっているもの考えられた。3)periostin 遺伝子強制発現後の線維化実験を行った。periostinの各splicing variantを組み込んだプラスミドを作成した。各細胞株に導入し、過剰に発現させ、上気道における主要な線維化成分であるfibronectinと collagen Vの産生をELIZA法にて測定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
periostinの各splicing variantを組み込んだプラスミドを作成したが、各splicing variantの組み込みに時間を要した。各細胞株に導入し、過剰に発現させ、上気道における主要な線維化成分であるfibronectinと collagen Vの産生をELIZA法にて測定しているが、細胞株への導入効率が悪く実験の再現性が得られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
periostinの各splicing variantを組み込んだプラスミドを作成する。各細胞株に導入し、過剰に発現させ、上気道における主要な線維化成分であるfibronectinと collagen Vの産生をELIZA法にて測定する。最も線維化量に変化を与えるのはどのvariantであるかを検討する。 periostin遺伝子ノックダウン 遺伝子ノックダウン後の線維化実験 periostin 各splicing variant遺伝子対する特異的なsiRNAを作製導入し、発現をmRNAのレベルで抑制、経時的にfibronectinとcollagen Vの産生をELIZA法にて測定し、未処理細胞及び強制発現細胞と比較する。また、ノックダウンすることで培養細胞に致死的な変化が起きないかどうかも慎重に検討する。
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Causes of Carryover |
実験の遂行に若干の遅れがあったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初の予定通りに使用する。
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