2018 Fiscal Year Annual Research Report
Multicenter Trial on the Ultrasound Diagnostic Criteria of Cervical Lymph Node Metastasis from Head and Neck Cancer
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15K10831
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Research Institution | Kanagawa Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
古川 まどか 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, その他 (10511793)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 保志 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (40344337)
門田 伸也 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 医長 (40501846)
下出 祐造 金沢医科大学, 医学部, 講師 (60319043)
松浦 一登 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (70271947)
花井 信広 愛知県がんセンター(研究所), がん予防研究分野, 研究員 (80381797)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / 超音波診断 / 頸部リンパ節転移 / 扁平上皮癌 / 偽陽性 / 厚み |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年3月31日までに7施設より55症例85個のリンパ節が登録された。最終的に参加登録可能施設が7施設(神奈川県立がんセンター、名古屋大学、鳥取大学、国立病院機構四国がんセンター、金沢医科大学、新潟がんセンター、愛知県がんセンター、)となり、それぞれの施設から18例、13例、9例、6例、4例、3例、2例、合計55症例、85個のリンパ節が登録された。 クラウド型のデータベースを用い、必要な文字データおよび画像データが適切に登録されていた。検討対象のリンパ節の厚みは3mmから23mmであった。85個のリンパ節のうち偽陽性が12個、偽陰性が1個であった。偽陽性のリンパ節は厚み5mmから8㎜のものが多く、偽陰性のものは厚み6mmであった。偽陽性、偽陰性ともにある特定の施設に多い傾向があり、今後の教育、指導体制を立てるにあたって、役立つ傾向がさらに明確になるものと思われた。CTにおける診断と超音波診断による診断結果を比較したところ、超音波診断の精度のほうが高かったが、CTにおいても、以前のようにサイズだけではなく造影効果または造営欠損などリンパ節の内部所見に注目するコメントが増え、より小さな転移リンパ節の診断精度が高くなっていることも分かった。 さらにリンパ節の部位、原発部位、診断装置や診断環境条件なども調査項目に含まれているため、より精度の高いリンパ節転移超音波診断を目指して、さらに詳細な解析および検討を行っていく予定である。
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Research Products
(11 results)