2018 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of the correlation between structure and function and cognitive impairment, and assessing diagnosis and progression in older patients with glaucoma.
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15K10854
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| Research Institution | The University of Tokyo |
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Principal Investigator |
本庄 恵 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (60399350)
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2015-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 高齢者緑内障 / 緑内障 / 光干渉断層計 / 視野 / 認知症 / 軽度認知障害 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
緑内障は高齢になるほど罹患率が上昇する疾患であり、現在、日本の中途失明原因の第一位となっている。今後の日本の高齢化社会では高齢者の緑内障患者は増加が続くため、緑内障による失明の予防、生涯にわたる視機能維持は。今後の高齢化社会に向けて、非常に重要な課題である。
しかし、緑内障進行の判定・診断には自覚的検査である視野検査の比重が非常に高く、高齢者では視野検査自体の施行が困難である状況が多々あるため、正確な病態の把握、進行判定が困難で苦慮し、十分な治療を行えない場合が多々生じる。本研究は高齢者での緑内障診断・進行の客観的判定の補助となりうるバイオマーカーの確立を目的としている。
平成30年度は、高齢者における認知症関連疾患である正常圧水頭症患者において、緑内障の有病率が高いという報告をふまえ、高齢正常圧水頭症患者における正常眼圧緑内障の頻度と進行度、認知症検査MMSE、脳脊髄圧、眼圧と光干渉断層計から算出される視神経乳頭陥凹の深さの相関を検討し、高齢者正常圧水頭症患者では日本人で有病率が高い正常眼圧緑内障の頻度が高く、正常圧水頭症のない高齢正常眼圧緑内障患者と比較して乳頭陥凹が有意に浅いことを明らかにした。（Igarashi, Honjo et al.,Sci Rep 2018)。
また、高齢者に多く、治療に抵抗性のある落屑症候群の前房水中においてATX-LPA経路の活性化がみられることを前年度に報告したが、更に検討を加え、ATX-LPA経路の活性化が緑内障濾過手術成績に有意に関与していることを明らかにした(Igarashi, Honjo et al., Sci Rep 2018)。
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