2015 Fiscal Year Research-status Report
涙液サイトカインをバイオマーカーとした網脈絡膜血管新生疾患の新しい検査法の創出
Project/Area Number |
15K10860
|
Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
友松 威 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (10401994)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高村 佳弘 福井大学, 医学部, 准教授 (00283193)
稲谷 大 福井大学, 医学部, 教授 (40335245)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | サイトカイン / 涙液 |
Outline of Annual Research Achievements |
コントロールとして健常者(白内障患者)から白内障手術前後に涙液を採取し、さらに糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、加齢黄斑変性および血管新生緑内障の患者からは、抗VEGF薬投与前後の涙液を採取し、涙液中サイトカイン濃度を比較検討している。一部の疾患においてはコントロールと比較して有意ではないが高値を示す涙液中サイトカインを検出している。現在、サンプル数を増やし、より信頼性のあるデータを目指している。 対象患者が白内障手術や硝子体手術を受ける際に、涙液、前房水と硝子体液を採取して、各液のサイトカイン濃度に関しての相関性を調べているが、涙液中サイトカインと有意な相関を示す前房水および硝子体中サイトカインの検出には至っていない。今後よりサンプル数を増やし、データの集積に努める。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
サンプル数が当初の予定より集まらないことが原因である。特に白内障手術や硝子体手術を受ける患者数が不足している。しかし、サンプル数は確実に増えているので、時間は要するが解析できるデータになると考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
確実にサンプル数は増えているので、サンプル収集を継続し、信頼できるデータを目指す。サンプル収集中であるため標的サイトカインは決定していないが、眼虚血動物モデルを用いた解析を先に行うことも検討する。
|
Causes of Carryover |
収集したサンプルを測定するにはmulti-beads assayが必要であり、測定キットの購入費を要する。また、動物実験を行うためには動物の購入費や飼育費が必要となる。 この研究に必要な情報を収集するために学会へ参加するため、参加費を要する。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
multi-beads assayを購入し、動物実験を行うための動物を購入する。情報を収集するために学会へ参加し、参加費として使用する予定。
|