2019 Fiscal Year Annual Research Report
The role of desmosomes and intermediate diameter filament-related factors in the corneal epithelium
Project/Area Number |
15K10876
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
小門 正英 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (30445085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雑賀 司珠也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
岡田 由香 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50264891)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 角膜創傷治癒 |
Outline of Annual Research Achievements |
(jup/jup)floxマウスと(jup/+;Krt12Cre/+)マウスの交配し、角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスである、(jup/jup,krt12)を作成した。作成した角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスを用いて、野生型および角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウス(n=5)に直径2mmのトレパンとメスで円形の角膜上皮欠損を作製後、経時的にマウスを屠殺し、上皮欠損部の面積を測定し、WTマウスと、角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスとの、創傷治癒の速度の違いを比較することにより、創傷治癒への影響についての検討を行ったところ、角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウス創傷治癒が遅延していたが、プラコグロビンの角膜創傷治癒における関与について検討するため角膜上皮の各種免染染色を行った。 プラコグロビン発現は、p38、RhoおよびSrcを介したシグナルの活性化の調節を介した細胞移動の調節に関連していることや プラコグロビンの発現レベルがインビトロでの細胞死に影響を与える可能性があることが報告されている。 角膜特異的プラコグロビン欠損マウスでβカテニンは増加していたが、プラコグロビンの欠損に対して代償姓に増加していると考えた。また基底細胞のマーカーであるkeratin14も角膜特異的プラコグロビン欠損マウスで増加していた。 その他、シグナル伝達の異常の有無についてp-Erk,、p-JNK、p-P38、p-Smad3は変化を認めなかった。増殖のマーカーであるKi67についても変化を認めなかった。 またDAPIで核染色を行い細胞数について検討したところ、角膜特異的プラコグロビン遺伝子欠損マウスマウスで基底細胞数が有意に減少していた。角膜上皮の細胞数は、変化がなかった。
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