2017 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the mechanism of the sensory recovery in the denervated skin flap -Attention to a signal from keratinocyte -
Project/Area Number |
15K10937
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
森 弘樹 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (80345305)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 睦 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (50311618)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 無知覚皮弁 / 神経再生 / 共培養 / 角化細胞 / 神経細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1「脱知覚皮弁皮膚におけるTRPV1, P2X3と末梢神経の相互作用の検討」 下肢全周性皮膚切開・坐骨神経切断マウスモデルにおいて脂溶性トレーサーDiDを坐骨神経、足底皮膚に局注し、神経走行の視覚化を試みた。足底注射では拡がりが見られず、坐骨神経注射では足根骨付近の染まりが確認できた。 研究2「ケラチノサイト、神経細胞共培養下での各種因子の検討」 ポリ-D-リシン/ラミニンでコーティングした24ウェルプレートを用いてラット後根神経節細胞を培養し、8日目にヒト新生児包皮表皮角化細胞を播種した。接触培養群では24ウェルプレートの神経細胞上に播種した。非接触培養群では24ウェル用インサート (0.4μm 孔)内に播種した。培地は神経細胞用培地と角化細胞用培地を1:1になるように調整し使用した。共培養開始後5日目に上清を採取し、nerve growth factor (NGF), brain-derived neurotrophic growth factor (BDNF), neurotrophin3 (NT3)について、ELISAキットを用いて測定した。ELISAの結果は培地の値を基準とした割合で示した。NGFについては接触培養群(n=4)で116%(SD 94)、非接触培養群(n=4)で38%(SD 31)と接触培養で亢進していたが有意差は認めなかった。BDNFについては接触培養群(n=4)で61%(SD 30)、非接触培養群(n=4)で49%(SD 19)と増加を認めなかった。NT3についても有意差を認めなかった。 研究4「ケラチノサイトモデルにおけるカプサイシン添加の検討」 ケラチノサイト側に1, 10, 50, 100μMに調整したカプサイシンを添加しケラチノサイトに対する影響を評価した。100μMでケラチノサイトの減少をきたしたが、その他の濃度では差を認めなかった。
|