2016 Fiscal Year Research-status Report
生体内ダイレクト・リプログラミングを利用した血管付加脂肪組織の再生に関する研究
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15K10940
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
浜本 有祐 香川大学, 医学部附属病院, 助教 (10380180)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脂肪細胞 / circulating fibricyte / 血管付加脂肪組織 / in vivo chamber |
Outline of Annual Research Achievements |
研究結果 1) 血管付加脂肪組織再生が再現性と安全性を持って作製できることが明らかとなった。2)12週でchamber内の肉芽組織が脂肪組織に置き換わることがわかった。この過程は、血管束から周囲へ進展するように起こり、周囲の炎症性組織、線維性組織、cell poor tissueが徐々に脂肪組織と置き換わる形であることが組織学的検討で明らかとなった。3)脂肪染色でfibroblast様細胞内に脂肪滴が現れ、次第に充満し脂肪細胞になる像を発見した。4)栄養血管(動脈)周囲にfibroblast様細胞と小脂肪滴が見られたことから、血管周囲から脂肪再生が生じ、このfbroblast様細胞が脂肪再生に関与していると考えられた。5)rat chamberモデルで、免疫二重染色でcyculating fibrocyteを検索したところ、CD34/pro-collagen Iの二重染色からcirculating fibrocyteの存在が証明された。これはダイレクト・リプログラミングの可能性を示唆する所見である。 現在ミニブタにおいても脂肪組織が再生できるか実験中である。途中経過であるが、ウサギよりも脂肪再生には日数を要するが、4が月で約30%の脂肪組織が血管束周囲に再生されていた。6ヶ月群の実験を6月に開始する予定である。また、chamber周囲に脂肪組織が存在することが脂肪再生に必要である可能性も示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
血管付加脂肪組織再生の再現性と安全性は確認できた。脂肪組織が再生されるメカニズムについては、circulating fibroblastからアプローチした。ミニブタの実験もすでに3か月群、4ヶ月群は終了し、次回6ヶ月群を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
1)ミニブタ6ヶ月群と並行して、血管束に脂肪を付着させたadipose tissue flap(より臨床に即した方法)をchamber内に入れて、脂肪再生がどの程度行われるか検討する。 血管束のみが良いのか。少し再生する目的の組織を付着させた方が良いのか検討する。
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Causes of Carryover |
ミニブタ6ヶ月群の実験遂行と並行して、血管束に脂肪を付着させたadipose tissue flap(より臨床に即した方法)をchamber内に入れて、脂肪再生がどの程度行われるか検討する新たな実験を追加するため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ミニブタ飼育管理料および追加実験に要する費用;約50万円 次年度使用額はこの経費に使います。
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