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2017 Fiscal Year Research-status Report

酸化ストレス応答と脳内環境に着目した間欠型一酸化炭素中毒の病態解析

Research Project

Project/Area Number 15K10967
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

黒田 宙  東北大学, 大学病院, 講師 (70463784)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords前向き観察研究 / 脳内環境 / 酸化ストレス
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は間欠型一酸化炭素(carbon monoxide; CO)中毒発症の危険因子を明らかにすること,間欠型CO中毒の早期診断・予後予測・急性中毒後の至適フォロー方法を確立すること,酸化ストレス応答および脳内環境に着目し,間欠型CO中毒の病態を明らかにすることである.
本年度の研究実施計画は東北大学病院に入院した急性CO中毒患者の関する以下の項目である.1.臨床情報,検査データ,頭部画像(CTあるいはMRI)を収集する.2.CO中毒急性期と回復期に拡散テンソル画像(DTI)およびMRスペクトロスコピー(MRS)を施行し,DTIでは白質のFA値を測定,MRSでは白質の代謝パラメーターを計測する.3.急性CO中毒後の適切なフォローアップ方法を策定する目的で,上記1,2から抽出された危険因子についてその有意水準から重みづけを行い,カットオフ値をおけるものについてはその値を設定する.これらをもとにフローチャート式のCO中毒患者フォローアップ法を策定する.4.間欠型CO中毒発症におけるNrf-HO-1系の関与を明らかにする目的で,CO中毒急性期(CO最終暴露から1週間以内)と回復期(CO最終暴露から4~5週間後)に血中・髄液中HO-1濃度を測定する.5.間欠型CO中毒病態における脳内環境破綻の評価目的に,急性期と回復期に髄液中MBP(脱髄マーカー),GFAP(アストロサイト傷害マーカー),NfH(ニューロン傷害マーカー)を測定する.
本年度中に上記計画に組み入れられた新規患者は6名で,1の臨床・検査データ取得は6名全てで行われ,2については3名について経時的画像フォローが行われた.3については先行研究も含めたこれまでのデータを基に現在試案を策定中である.4,5についてはこれまでに得られた髄液検体のうち,間欠型CO中毒発症者(5名)と非発症者(5名)について測定を行った.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年度中に組み入れられた新規患者は6名で,そのうち間欠型CO中毒発症者は1名のみであった.CO中毒患者の入院は期間によるばらつきが大きく,本年度における入院患者数は予想より少なかった.

Strategy for Future Research Activity

研究計画に従い新規患者組み入れ・解析を行っていく.リクルート患者数を増やすため,地域内の他医療機関や救急隊へも本臨床研究についての周知を進める.4,5のバイオマーカー測定については先行研究で得られた保存検体についての測定を同時に進める.

Causes of Carryover

期間中にリクルートされた患者数が予定より少なかったため,平成29年度内の血液・髄液バイオマーカー解析数も少なくなった.これにより測定キット購入に関して未使用額が生じた.平成30年度は新規リクルート患者に加え,先行研究を含めて保存したサンプルでのバイオマーカー測定を行うこととし,使用額をその経費に充てることとしたい.

  • Research Products

    (1 results)

All 2017

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] 元素中毒の臨床2017

    • Author(s)
      黒田 宙
    • Organizer
      第28回日本微量元素学会学術集会
    • Invited

URL: 

Published: 2018-12-17  

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