2017 Fiscal Year Annual Research Report

The role of vagus nerve stimulation on lipid mediators in the mesenteric lymph

Research Project

Project/Area Number	15K10968
Research Institution	Tokyo Medical and Dental University
Principal Investigator	森下幸治東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (40456207)
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha)	植野彰規東京電機大学, 工学部, 教授 (20318158) 小林哲幸お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50178323)
Project Period (FY)	2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords	出血性ショック / 脂質メディエータ― / 迷走神経刺激
Outline of Annual Research Achievements	先行研究にて頸部迷走神経電気刺激によるラットの外傷出血性ショックモデルにおける腸管・肺障害への抑制効果は判明しているものの、外傷出血性ショック後の腸間膜リンパ液中の脂質メディエータ―への抑制効果は明らかとなっていないため前年度に引き続き研究を行った。前年度まではラットの外傷出血性ショックモデルの確立後、外傷出血性ショックモデルにおいて、頸部迷走神経への5V、5Hzの電気刺激による、外傷出血性ショック後の腸間膜リンパ液中の脂質のメディエータ―（リゾリン脂質、遊離脂肪酸）における変化に関して小林らとともに質量分析装置を用いて検討を行った。しかしながら、迷走神経刺激による、外傷出血性ショック後の腸間膜リンパ液の明らかな脂質メディエータ―の抑制効果を証明することができなかった。そこで5V、5Hzと異なる頸部迷走神経電気刺激の条件が、脂質のメディエータ―への変化に影響する可能性を考え、迷走神経電気刺激を様々な条件で行える装置の開発を植野らとともに行った。さらには頸部迷走神経刺激が神経活動を引き起こしているかを確認するために、腹部の迷走神経に電極をつけ活動電位を確認した。刺激装置の開発が終了した後、予備実験として、2Hzに刺激条件を変更し、ラットの腸管虚血再灌流モデルの腸間膜リンパ液の生物活性を測定したところ抑制効果がみられた。今後はその条件下で脂質のメディエータ―などへの影響を検討する予定である。