2017 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of methods for immune response analysis of lymphocytes and neutrophils against sepsis and trauma
Project/Area Number |
15K10979
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
清水 健太郎 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 弘毅 関西医科大学, 医学部, 助教 (30609590)
吉矢 和久 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (40379201)
嶋津 岳士 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50196474)
池田 光憲 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60548444)
小倉 裕司 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70301265)
松本 寿健 大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (70644003)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 吸引痰 / 免疫担当細胞 / CD4+T細胞 / 好中球 / リンパ球 |
Outline of Annual Research Achievements |
1、気道白血球と予後との関係 人工呼吸器関連肺炎は、気道分泌物は細菌の数や種類は診断の対象となるが、生体応答の中心的な役割を果たしている白血球の応答はあまり評価の対象になっていない。急性呼吸障害の進展と吸引痰のグラム染色との関連を評価した。167人の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象に、後ろ向きにグラム染色像を以下の3つのパターンにわけた。パターン1は、細菌を白血球が貪食している像。パターン2は、小さい丸い白血球があるが、菌がほとんどいない像。パターン3は、細菌がほとんどであるが、白血球がほとんどいない像にわけた。ARDS発生率はパターン1で24% (24/100)、パターン2は、53.2% (33/62)。パターン3は、100%(5/5)であった。以上の結果より、パターン2のような小さい丸い白血球はARDSの発生率に関連すると考えられる。次に、このような白血球の分画について免疫染色を行い解析を進めた。 2、吸引痰の免疫染色 先の研究で行った血球保存法を用いたが、吸引痰は血球の損傷が著しく、染色に耐えることができる白血球は僅かであった。吸引痰の白血球分画は、好中球93.7(92.0-95.3)%、リンパ球4.4(1.6-4.8)%、単球1.4(1.9-3.6)%と好中球の分画がいずれも大部分を占めた(n=9)。リンパ球比率の増加はなかった。フローサイトメトリーを用いて、CD4およびCD8の表面抗原を観察したところ、CD4 51.4(26.8-64.5)%、CD8 25.0(19.2-34.6)%、CD4/CD8比 0.77(1.74-2.98)(中央値(IQR))とCD4がCD8に対して増加している結果であった(n=16)。γδ細胞の染色は、殆ど染色されず測定することが困難であった。
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Research Products
(1 results)