2016 Fiscal Year Research-status Report
外傷後臓器障害発生における骨軟部組織損傷の役割に関する研究
Project/Area Number |
15K10996
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
塚本 剛志 日本医科大学, 医学部, 助教 (20626270)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増野 智彦 日本医科大学, 医学部, 講師 (00318528)
松居 亮平 日本医科大学, 医学部, 助教 (50727865)
横田 裕行 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (60182698)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 骨軟部組織損傷 / 出血性ショック / 外傷後臓器障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々の研究は、ラットの骨軟部組織をミンチしたもの(TBX)を同種ラットの背部に移植する軟部組織損傷モデルにさらに出血性ショックを加える、two-hitモデルを作成し、24時間後に血漿中の炎症性メディエーターを測定し、全身性の炎症変化、すなわち外傷後臓器損傷の発生メカニズムの検討を目的としている。。昨年度は、モデルとして有効な移植するTBXの量が決定できなかったり、出血性ショックの程度または出血性性ショックを行う手技が不安定であった結果、十分な検体が得られなかったが、今年度はドナーラットの体重の5%のTBXを移植することに決定し、さらに出血性ショックの方法も確立できたため、十分な検体数を得られたため、炎症メディエーターとして、HNGB-1の測定を行なったが、有意な結果が得られなかったため、現在は更なるtwo-hitモデルの改良を行なっている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
two-hitモデルの24時間後の血漿中の炎症性メディエーターを測定しているが、仮定した結果が得られず、更なるモデルの改良を行なっているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
モデルの改良(ドナーラットの背部の皮切の統一や出血性ショック導入法のマイナー変更)を行い、十分な検体数の確保と、結果の統一化を図る。
|
Causes of Carryover |
仮定した結果が得られず、モデルの改良を行なっているため、研究に遅れが生じ思うように消耗品が購入できなかった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度に購入できなかった消耗品にあてる予定である。なお、平成29年度の研究計画に大きな変更はない。
|