2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of regulatory mechanisms of WDR35/naofen gene expression
Project/Area Number |
15K10998
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
馮 国剛 愛知医科大学, 医学部, 講師 (70351111)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 転写因子Egr-1 / ブピバカイン / 遺伝子発現 / 蛋白質発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウスの神経芽細胞腫 Neuro2a 細胞を用いて、ブピバカインはWDR35/naofen 発現に対する影響とその発生機序、特にEgr-1の活性化との関連について検討した。Real-time PCRとwestern blot法を用いて、ブピバカインはEgr-1の活性化及びWDR35/naofenの発現に対する影響を調べた。その結果はブピバカイン投与1時間後に、Egr-1の発現が遺伝子レベルとタンパク質レベルで増加し始め、2時間に最大になり、その後減少した。これと同時に、WDR35/naofenの発現もブピバカイン投与1時間後に増加し始め、9時間後に最大となった。さらにEgr-1遺伝子の強制発現はWDR35/naofenの発現に対する影響も調べた。Mouse Egr-1遺伝子を強制発現させたNeuro2a細胞においてEgr-1の発現が増加すると同時に、WDR35/naofenの発現も増加した。これに対して、コントロールであるp3.0ベクターの導入はEgr-1及びWDR35/naofenの発現に影響を及ぼさなかった。さらに、Egr-1遺伝子の強制発現細胞においてブピバカインの投与はさらにEgr-1の発現を増加させたと同時に、WDR35/naofenの発現もより多く増加させた。以上の結果から、Neuro2a細胞においてブピバカインは転写因子であるEgr-1を活性化させ、WDR35/naofen発現を増加させることを明らかにした。これらの結果からブピバカインによって惹起した神経細胞障害においてWDR35/naofenが関与するという新しい発生機序を見出した。さらに局所麻酔薬による神経細胞障害に対する新しい治療法の開発に役立つものである。
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Research Products
(5 results)